債券相場は小幅高、経済指標の悪化を受けて-先物売買高は低水準

債券相場は小幅高(利回りは低下)。国内 株式相場が下落したことや、6月の鉱工業生産確報値や7月の全国消費動向調査 で景気の悪化が確認されたのを受けた。ただ、4-6月期の実質国内総生産(G DP)発表をあすに控えて、取引は少なかった。

T&Dアセットマネジメントのファンドマネジャー、竹田竜彦氏は、「買い 疲れの様子だったが、鉱工業生産確報値が下方修正され、国内株価が軟調となっ たことを受けて、円債は満を持して買いが入った。基本的に、ここ数週間は景況 感が悪化している。欧州中央銀行(ECB)も景気に配慮し出したので、どこか で買いを入れようというセンチメントになっていた」と述べた。

東京先物市場の中心限月9月物は、前日の米国債下落を引き継ぎ、売り先行 となった。朝方は前日比9銭安の137円59銭で寄り付いた後も弱含みで推移、 午後零時32分ごろに日中安値137円52銭をつけた。その後は、徐々に値を戻し、 午後2時26分ごろに137円76銭の日中高値をつけた。この日の終値は3銭高の 137円71銭。日中売買高は1兆9461億円と、前日に引き続き2007年5月連休 以来の2兆円割れとなった。

クレディ・スイス証券債券調査部アソシエイトの福永顕人氏によると、「お 盆休みに入り、動きがない状態。材料にも欠ける」という。

日経平均株価は反落。前日比127円31銭安の1万3303円60銭で引けた。

新発10年債利回りは1.455%

現物債市場で新発10年物の295回債は、前日比0.5ベーシスポイント (bp)高い1.455%で寄り付いた後、若干水準を切り下げ、1.45%に低下した。 その後は、徐々に水準を切り上げ、午後零時半過ぎに1.465%まで上昇した。午 後3時過ぎは0.5bp高い1.455%で推移している。

一方、超長期債は堅調。新発20年債利回りは1.5bp低い2.05%、新発30 年債は2bp低い2.25%に低下している。

岡三証券経済調査部シニアエコノミストの坂東明継氏は、「外部材料にあま り反応せず、取引見送りの様子が強い。ここからの買いは利下げを織り込む動き が必要だろう」と説明した。

経済産業省が発表した6月の鉱工業生産確報値は前月比2.2%低下となり、 速報値(2.0%低下)から0.2ポイント下方修正となった。

内閣府が発表した7月の全国消費動向調査によると、一般世帯の消費者態度 指数は31.4と前月の32.6から低下し、統計が比較可能な1982年6月以来最も 低い水準となった。

GDPへの反応に注目

今週は、世界経済の動向を見極めるうえで、国内外の経済指標が注目されて いる。ブルームバーグ・ニュース予測調査によると、日本の4-6月期実質GD P成長率は前期比0.6%減、年率2.3%減と1年ぶりのマイナス成長が見込まれ ている。

福永氏は、「GDPは悪いことが織り込み済みで、相場への影響はない」と 予想している。

--共同取材 東京 宋泰允 Editor:Hidekiyo Sakihama Tetsuzo Usahiroyama

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