武富士:米アムバック保証の融資枠1500億円延長せず-モノライン格下

大手消費者金融の武富士は12日、2005年 7月に設定した15億ドル(約1650億円)の融資枠を更新しなかったことを明ら かにした。武富士が営業債権を担保に米金融保証会社(モノライン)大手アムバ ックの保証付き債券を発行して資金調達する仕組みだったが、同社の格下げを受 け、実際の調達に支障が出てくる可能性に配慮した。

05年7月に結んだ契約は期間3年で、1年ごとに更新できる内容だった。 しかし、武富士の板井健太郎広報部長は「米サブプライムローン問題の影響など でモノラインが予期せぬ格下げにあい、融資枠本来の趣旨を失った」ため打ち切 ったとしている。ただ、「6月末時点で2000億円以上の十分な手元資金があ る」(同部長)としている。

消費者金融業界では、プロミスが7月発行の転換社債(CB)で需要の薄さ から発行額の減額に追い込まれるなど資金調達環境は厳しくなっている。ドイツ 証券の清水純一リサーチアナリストは武富士について、「強固な財務体質は健 在」(11日付リポート)としながらも、同社で中心だった今回のような仕組み を「代替する資金調達手段をいかに導入するかが財務上の課題」と分析している。

武富士では、別のモノライン大手MBIAが保証する融資枠についてもアム バックと状況は同様とし、今後の契約打ち切りについて「鋭意検討中」(板井部 長)としている。同社はMBIAとは9月に期限の到来する20億ドルの融資枠 契約を結んでいる。

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