IHI:第1四半期の純損益34億円の黒字-エネ・プラ事業回復で(2)

前期に巨額赤字が発覚したIHIは12日、 第1四半期(2008年4-6月)連結決算を発表し、純損益が34億円の黒字に転換 した。前年同期はエネルギー・プラント事業の巨額損失で103億円の赤字だった。 円高や鋼材値上げなどの逆風はあったが、エネ・プラ事業の損益が改善し、巨額 赤字からはひとまず抜け出した。中間期と通期の業績予想は据え置いた。

第1四半期の売上高は前年同期比15%増の2869億円、営業損益が33億円 の黒字(前年同期は148億円の赤字)、経常損益は52億円の黒字(同153億円 の赤字)だった。

前期に巨額赤字が発生したエネ・プラ事業の同四半期の営業損益は28億円 の赤字ではあるが、1年前の277億円の赤字からは大きく改善した。同事業の赤 字縮小に加えて売上高の増加もあって、為替変動の影響や販売・管理費の増加と いった減益要因を大きくカバーし、IHIが四半期ごとの収益情報の開示を始め た2004年度以降で初めて第1四半期の営業黒字を果たした。

なお、過去の有価証券報告書をめぐる前期の巨額赤字発覚で、7月9日に金 融庁から約16億円の課徴金支払いを命じられたのを受けて、これに相当する額 を特別損失に計上したが、37億円の固定資産売却益を計上してカバーし、純損 益も同四半期として初の黒字となった。

今期業績では中間期の純損失が40億円で、期初予想を据え置いた。売上高 6300億円(前年同期比15%増)、営業利益10億円(前年同期は544億円の赤 字)、経常赤字50億円(同597億円の赤字)も変更しなかった。

通期業績も期初予想の純利益110億円(前期比56%減)、売上高1兆4500 億円(同7.4%増)、営業利益370億円(前期は168億円の赤字)、経常利益230 億円(同308億円の赤字)を据え置いた。

IHIの株価終値は前日比8円(4.0%)安の194円で、これは昨年末の終 値から17%下げた水準となる。