7月の中国消費者物価:6.3%上昇-3カ月連続でインフレ鈍化(2)

中国国家統計局が12日発表した7月の消 費者物価指数(CPI)は前年同月比6.3%上昇と、3カ月連続で伸びが鈍化 した。食品価格の上昇ペースが減速したためで、政府が景気浮揚策を取る余地 が拡大している。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト17人を対象にまとめた調査の 予想中央値では、同6.5%上昇と見込まれていた。7月のCPI上昇率は10 カ月ぶりの低水準。6月は同7.1%上昇だった。

中国経済の成長ペースが4四半期連続で低下していることから、当局は高 成長の重要性を強調するとともに、金融引き締め政策維持への言及を避けてい る。中国は既に銀行の融資規制緩和や一部の輸出業者向けの税優遇措置拡大、 元高・ドル安の阻止に乗り出している。

ムーディーズ・エコノミー・ドット・コムのエコノミスト、シャーマン・ チャン氏(シドニー在勤)は、「インフレ減速は政策の移行を支えている」と 指摘。「インフレは抑制されており、このため現在のところ成長維持に的を絞 ることができると当局は考えている」と説明した。

中国外国為替取引システム(CFETS)によると、人民元は上海時間午 前10時18分(日本時間同11時18分)現在、前日比0.1%安の1ドル=

6.8648元。人民元は今年1-3月(第1四半期)に4.2%、4-6月(第2 四半期)に2.3%それぞれ上昇した後、7-9月(第3四半期)には勢いを失 っている。

ソシエテ・ジェネラルのアジア太平洋地域担当チーフエコノミスト、グレ ン・マグワイヤ氏は「中国のインフレ周期はピークを迎えている」と指摘。 「人民元相場が横ばい圏で推移する期間が長期化するとみられる」と予想した。