第一精工株が反発、ノートPC向けコネクタが伸長-業績上振れ期待

コネクタ大手、第一精工の株価が反発。ノ ートパソコン(PC)の普及拡大を追い風に、同社が供給する高付加価値のコ ネクタが伸びている。車載センサーなど他の製品群も好調に推移しているため、 今期業績の上振れや来期以降の安定成長が期待された。午前10時30分現在の 株価は前日比35円(1.4%)高の2495円。

第一精工が11日の取引終了後に公表した4-6月期(第1四半期)決算に よると、本業のもうけを示す連結営業利益が前年同期比21%増の14億円となっ た。ノートPC向けや無線LAN向けの細線同軸コネクタが好調に推移したほ か、ノートPC向けの2.5インチHDD(ハードディスク・ドライブ)も拡大、 銅や金の価格高騰を吸収して増益を実現した。

営業利益率は12.0%で、前年同期から0.2ポイント改善した。原材料高で 粗利益率が1.0ポイント悪化したが、人件費の抑制などで販売管理費率を1.2 ポイント圧縮し、全体の利益率を改善させた。

大和総研の渡邊光治アナリストは「米アップルなど、調子の良いノートP Cメーカー向けが好調で、会社側が言う『LEDバックライト搭載ノートPC 分野のデファクト・スタンダード(事実上の業界標準)』も実現されつつある のだろう。他のコネクタメーカーが苦戦するなか、第一精工のみが今後も伸び 続ける可能性がある」と指摘、投資判断「アウトパフォーム」を継続している。

細線同軸コネクタに加え、会社側が期待を寄せているのが車載センサー事 業。エンジンの燃焼効率などをチェックする同社のセンサーは、環境負荷を軽 減するエコ部品と位置付けられているそうで、「トヨタも『クラウン』から他 の車種に相次ぎ採用しているうえ、日産やホンダなども採用しており、裾野を 広げている」(同社財務部長の田篭康利氏)状況。国内自動車生産台数が減少 する現況下でも「今後の伸びが期待できる」(田篭氏)という。

同社株は6月半ばに2500円に到達した後、約2カ月間高値もみ合いを続け ている。渡邊氏は「中間決算の前後に業績増額修正があれば株価は一段高する」 と予想、大和総研がカバーする中小型電子部品メーカーの平均PER(株価収 益率)13倍に対し、20%のプレミアムを上乗せしたPER15―16倍での評価が 可能とみている。大和総研の今期1株利益(EPS)予想は194円。