板硝子株が急伸、製品構成改善し第1四半期業績健闘-通期上振れ期待

板ガラス世界大手の日本板硝子の株価が前 日比38円(8.4%)高の491円と急伸。第1四半期(4-6月)は減益だったも のの、製品構成の改善や値上げが奏効し、期初の9月中間期計画に対する進ちょ く率は高かった。会社側の通期予想を上回る利益を期待した買いが優勢となった。

会社側が11日に発表した第1四半期決算によると、連結営業利益は前年同 期比17%減の100億6900万円となった。建築用での高付加価値品の増加による プロダクトミックス改善、欧州や日本で自動車用が好調だったが、世界的な景気 減速や原油価格の高騰などが響いた。

第1四半期決算について、同社では「生産性改善や値上げなどが一部コスト 上昇を相殺し、営業利益は計画より良かった」(広報・IR部の檜垣哲哉氏)と している。業績を下支えたプロダクトミックスでは、夏は太陽熱を遮断して冬は 熱を外に逃がさないエコガラス、ソーラー用ガラスなどが貢献したという。

会社側では9月中間期の連結営業利益予想を期初計画の155億円から175億 円に引き上げたが、通期については従来予想(310億円)を維持した。「原燃料 上昇によるコスト高が上期より下期にさらに多く出そうなため」(同社・檜垣 氏)としている。

しかし、大和総研の安藤祐介アナリストは投資家向けメモで、「世界的なリ セッション(景気後退)が進行し、エネルギー価格の急激な上昇が続く中、会社 の当初上期ガイダンスに対して65%の進ちょく率となっており、ポジティブサ プライズ」と評価。第1四半期の状況や、今後の値上げ効果およびコストダウン 効果の発現を考慮すれば、「ガイダンスを上回る業績を達成する可能性が高い」 との見方を示した。

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