浜ゴムが続伸、新興国需要増と値上げ-第1四半期で中間利益計画超過

横浜ゴムの株価が前日比9円(1.6%)高の 575円で取引を開始し、6営業日続伸。新興国を中心にタイヤ需要が旺盛なうえ、 国内では値上げが浸透している。第1四半期(4-6月)決算で9月中間期の 連結経常利益予想値をすでに上回ったため、上乗せ期待が高まった。

同社は11日取引時間終了後、第1四半期決算を発表した。連結経常利益は 前年同期比6.5%増の62億6400万円。タイヤ事業では、北米地域で需要が低迷 したものの、新興国での需要増加やコスト削減が寄与した。国内では4月から タイヤの価格を自動車向けで5.5%値上げし、利益の改善が進んだ。為替差益を 18億9100万円計上したことも利益を押し上げた。

9月中間期の業績予想は据え置き。会社側は「天然ゴムなどの原材料価格 が高騰しており、動向を見極める必要がある」(広報部・山口政輝氏)として いる。中間期の経常利益予想は前年同期比63%減の40億円のため、第2四半期 (7-9月)は22億6400万円の赤字を見込んでいることになる。

大和証券SMBCグローバル・プロダクト企画部の西村由美情報課次長は、 「同業他社のブリヂストンなどと比べ、利益が好調。第1四半期の利益が中間 期予想を上回ったことで、上振れ余地は大きいとの見方が出ているようだ」と 指摘する。ただ西村氏は、「北米需要の先行きに不透明感があるうえ、原材料 価格の高騰を考慮すると、投資には慎重にならざるを得ない」と話し、株価の 上昇は限定的になりやすいとみている。