東京外為:ドル・円もみ合い、商品安で資源国通貨に売り圧力-110円前半

朝方の東京外国為替市場ではドル・円相場 が1ドル=110円台前半でもみ合い。原油や金を中心とした商品相場の下落基調 を背景にオーストラリア・ドルなど資源国通貨の先安観が強まっており、ドル の買い戻しが継続。半面、クロス・円(ドル以外の通貨と円の取引)では円の 買い戻しに圧力がかかりやすいことから、ドル高・円安の進行は限定的となり そうだ。

ソシエテ・ジェネラル銀行外国為替営業部の斉藤裕司部長は、欧州をはじ めとして世界的に景気減速感が強まっていることから、1次産品に対する需要 がかなり減るとの思惑が生じ、商品市況の調整が進みやすくなっていると説明。 「資源国通貨の下落基調が一段と強まるなか、欧州の景気減速感も相まってド ル高につながっている」と指摘している。

ただ、ドル・円相場については、「今週は夏期休暇入りとなる輸出企業が、 休暇中のドル売り注文を残すと観測されているほか、15日には米国債の償還を 控えて、円転に伴うドル売りも警戒される」(斉藤氏)といい、110円台半ばで はドルの上値が重くなる可能性がある。

原油相場が続落

前日のニューヨーク原油先物相場は続落し、一時は1バレル=112.72ドル と、5月2日以来の水準まで下値を切り下げた。また、金先物相場が急落して、 昨年12月以来の安値を付けたほか、銅先物相場も半年ぶりの安値に落ち込んで いる。

前日の海外市場では、商品市況が軒並み下落基調を強めたことを背景にオ ーストラリア・ドルやニュージーランド・ドルなど資源国通貨が下落。ドルが 全般的に買い戻される展開となった。

ドル・円相場は一時110円40銭(ブルームバーグ・データ参照、以下同じ) と、1月2日以来のドル高値を更新。また、ユーロ・ドル相場は一時1ユーロ =1.4881ドルと、2月26日以来の水準までユーロ安・ドル高が進み、この日は

1.49ドル台前半を中心に取引されている。

クロス・円の円買い戻し警戒

一方で、これまで国内では個人投資家を中心に人気のあった資源国通貨の 先安観が強まっていることで、円に資金を戻す動きも出やすくなっている。

豪ドルは対円で1豪ドル=97円台前半と、5月中旬以来の安値に落ち込ん でいるほか、ユーロ・円相場も前日の取引で一時1ユーロ=163円65銭と、6 月5日以来の安値を付けている。

東京時間日中の取引では、クロス・円での円買い戻しが対ドルにも波及し て、ドルの上値は抑えられそうだ。

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