欧州債:2年債下落、ECB当局者のインフレ発言で-利回り4.09%

欧州債市場では、独2年債相場が下落。欧 州中央銀行(ECB)当局者がインフレを「懸念すべき」水準にあると指摘し、 ECBはインフレ率に引き続き注視しているとの認識を示したことが背景。

これを受けて年内の利上げ観測が高まり、独2年債利回りは6営業日ぶり に上昇した。株式相場の上昇も、安全投資としての国債需要を減退させた。

ECBの政策委員会メンバー、リープシャー・オーストリア中央銀行総裁 は、通信社マーケット・ニュース・インターナショナル(MNI)とのインタ ビューで、「安心している余地はない」と述べるとともに、経済データがユー ロ圏経済の減速を示唆しているのは「限定した驚きにとどまっている」との認 識を示した。これを受けて、景気減速にもかかわらず今年は利下げはないとの 見方が強まった。

RIAキャピタル・マーケッツ(エディンバラ)のストラテジスト、ニッ ク・スタメンコビッチ氏は「インフレは依然として間違った方向に動いている。 タカ派からは引き続き強硬な発言が出てくるだろう」と述べた。さらに「株式市 場が底堅さを見せている」ことで、2年債利回りが今後1カ月で4%を割り込む のは厳しくなったとの見方を示した。

ロンドン時間午後4時5分現在、2年債利回りは前週末比3ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01ポイント)上げ4.09%となった。同国債(2010年6月 償還、表面利率4.75%)価格は0.07ポイント下げ101.12。10年債利回りは

4.26%と、前週末から変わらず。