豪中銀四半期報告:利下げ余地は今後拡大へ-内需の大幅鈍化で

オーストラリア準備銀行(RBA)は11 日発表した金融政策四半期報告で、内需の「大幅な鈍化」により、利下げ余地 が今後拡大するとの見通しを示した。内需鈍化で同国の経済成長率は昨年の半 分程度に落ち込み、失業率は上昇するとみられている。

四半期報告では、「経済成長率は今後、かなり減速するだろう」との見解 が示された。今年の国内総生産(GDP)伸び率は2%と、2007年の4.3% から減速し、5月時点のRBAの予想(2.25%)を下回る見通しだ。

同報告はさらに、借り入れコストが12年ぶり高水準となった上に、ガソ リン価格高騰と消費者信頼感の低下で、消費者は支出削減を余儀なくされてお り、それがインフレ圧力の緩和につながっていると指摘した。RBAは先週の 政策決定会合で、政策金利を7.25%で据え置き、01年以来で初めて利下げの 可能性を示唆した。

同報告は、「低調な需要状況が継続する可能性が高いとの見通しを背景に、 今後は金融政策が緩和方向に移行する余地が拡大している」と分析。「いずれ インフレ率は大幅低下する」と見込んでいることを明らかにした。

豪ドルはシドニー時間午前11時33分(日本時間午前10時33分)現在、 1豪ドル=0.8859米ドルと、同報告書発表前の0.8872米ドルから下落。豪 2年物国債の利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の

5.92%。

RBAは同国のインフレ率が今年10-12月(第4四半期)に5%でピー クに達し、10年に2.75%に減速すると予想。5月時点の見通しでは、ピーク は4.5%と見込んでいた。同行はインフレ上昇率を年平均2-3%で維持する ことを目指している。4-6月(第2四半期)の上昇率は4.5%だった。

同報告によれば、09年の成長率は2.5%、10年は2.75%の見通し。今 年1-3月(第1四半期)は0.6%と、四半期ベースでは約2年ぶりの低い伸 び率だった。第2四半期のGDPは9月3日に発表される。