日本株は高値もみ合い、輸出や化学、ゴム株が上昇-石油関連株は下落

午前の東京株式相場は、この日の高値圏で もみ合い。原油急落やドル高・円安傾向など外部環境の好転を受け、キヤノンや トヨタ自動車などの輸出関連株中心に幅広く上昇。三菱UFJフィナンシャル・ グループなどの銀行株も高い。原油安を背景にコスト悪化懸念が後退する信越化 学工業などの化学、ブリヂストンなどのゴム製品株も上昇している。一方、国際 石油開発帝石ホールディングスなどの石油関連株は下落。

新光証券の瀬川剛エクイティストラテジストは、「順調に緩やかな上昇局面 へ入っていくだろうが、今週は国内で4―6月期のGDP(国内総生産)の発表 を控えている。年率換算でマイナス2%強が見込まれており、マクロ景気の先行 きに対する警戒がやや頭を抑える可能性もある」との見方を示した。

午前10時29分現在の日経平均株価は前営業日比240円69銭(1.8%)高の 1万3409円10銭。TOPIXは同18.77ポイント(1.5%)高の1278.70。東 証1部の売買高は概算で7億1160万株。東証業種別33指数は28業種が上昇、 5業種が下落。

外部環境好転でCME上抜け

午前の日経平均株価は大幅上昇して始まり、シカゴ先物市場(CME)の日 経平均先物9月物の8日清算値(1万3300円)を一気に上抜けた。背景にある のは、警戒されてきた外部環境の好転だ。世界経済の成長鈍化が需要後退につな がるとの見方から前週末のニューヨーク原油先物相場は急落し、5月5日以来の 3カ月ぶりの安値水準となった。ニューヨーク金先物相場が1.5%安となるなど 商品相場は軒並み下落している。

商品相場の下落は企業収益を押し上げるとの見方から、前週末の米株式市場 では小売や製造業、運輸株を中心に幅広い業種が上昇。ダウ工業株30種平均が 300ドル以上の上昇となるなど前週末の主要株価指数は軒並み上げた。日本株に も買い安心感が広がり、東証1部の売買代金ランキング上位には、トヨタ自動車 やみずほフィナンシャルグループ、コマツなど景気敏感株が並んでいる。

外国為替相場ではドル買いが進行。週明けの東京市場早朝には、ドル・円相 場は一時1ドル=110円40銭までドルが買われ、1月2日以来、約7カ月ぶり のドル高・円安水準を付けた。約1カ月前は1ドル=104円台を割れる場面もあ っただけに輸出採算性の観点から輸出株には買いが入りやすい。TOPIXのプ ラス寄与度上位には、電気機器、輸送用機器指数が並んでいる。

日清オイリオが急伸、石油株は下落

個別では、製油関連事業において昨年からの値上げが順調に浸透して第1四 半期(08年4-6月)連結営業利益の中間期に対する進ちょく率が9割を超え た日清オイリオグループが急伸している。自社株買いを発表したキヤノンマーケ ティングジャパンも上昇。

半面、原油安を背景に在庫評価益の減少懸念から国際石油開発帝石ホールデ ィングスなどの石油関連株に売りが先行。受け取り利息が減少して第1四半期 (08年4-6月期)業績が減益となったクレディセゾンを中心にその他金融株 も安い。個別では、中国で工業用ミシンの販売が減少するほか棚卸資産の評価損 も響くため、今期(09年3月期)業績予想を下方修正したJUKIが大幅安と なっている。

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