沢井薬株が反落、病院市場での伸び低く注意必要-第1四半期は増益

後発医薬品メーカー大手の沢井製薬の株 価が反落。8日公表の4-6月期(第1四半期)決算は、13%の営業増益と会 社計画の内容となったが、市場の期待ほど伸びが大きくなかったため、将来的 な成長が不安視された。午前9時12分現在の株価は前週末比80円(1.7%) 安の4720円。

沢井薬が8日の取引終了後に公表した第1四半期決算によると、売上高は 前年同期比24%増の110億円、営業利益が同13%増の9億1000万円となり、 「事前の想定通り堅調な決算」(沢井薬広報グループの富山雅子氏)となった。 7月から販売を開始した大型後発品の売れ行きも「計画通り」(富山氏)とし ており、総じて順調な出足となった。

UBS証券の志村裕久シニアアナリストは8日付の投資家向けリポートで、 第1四半期の販路別売上高について、主力の販売会社経由が同12%増の57億 円、全体の41%を占めた卸経由が同40%増の13億円、薬局向けが同48%増、 病院向けが同1.6%増だったと伝えた。その上で志村氏は、「受診抑制の影響 や医師による後発品への変更不可とする処方せんが依然多いことから、DPC (包括支払い)病院市場以外での成長が限定される可能性が高く、今後の推移 には注意が必要」と指摘、投資判断「Sell(売り)」と目標株価3500円を継 続した。