米国株(8日):反発、原油安で消費関連に買い-ダウは303ドル高(2)

米株式相場は大幅反発。商品価格の下落が 企業収益を押し上げるとの見方から小売株や製造業銘柄、運輸株に買いが入っ た。S&P500種株価指数は週間ベースで4月以来の大幅高。

ホーム・デポやメーシーズ、ギャップはそれぞれ最大11%上昇した。ドル が対ユーロでほぼ8年ぶりの大幅高となり、原油相場が3カ月ぶりの安値に沈 んだことが買いを誘った。S&P500種株価指数の一般消費財株指数は5.2% 高と、2002年10月以降で最大の上げ。3Mは3月以来の大幅高、フェデック スは運輸株をけん引した。マクドナルドは7月の既存店売上高が市場予想を上 回ったことを好感し、最高値を更新した。

S&P500種株価指数は前日比30.25ポイント(2.4%)上げて1296.32。 週間ベースでは5月以来で初めて2週連続の上昇となった。ダウ工業株30種平 均は302.89ドル(2.7%)高の11734.32ドルで終了。ナスダック総合株価指数 は58.37ポイント(2.5%)上昇して2414.10で終えた。ニューヨーク証券取引 所(NYSE)の騰落比率は4対1。

ペン・キャピタル・マネジメントのシニア・マネジング・パートナー、エ リック・グリーン氏は「商品相場の急落は消費者と投資家の心理を変えた。そ れは重大な支援材料だ」と述べた。

S&P500種は今週2.9%上昇した。シスコシステムズとプロクター・アン ド・ギャンブル(P&G)が市場予想を上回る決算を発表したことに加え、米 連邦公開市場委員会(FOMC)が来年にかけてインフレが落ち着くとの見通 しを示し、原油が7.9%下げたことが買い材料。

業績

S&P500種は7月15日に2年半ぶりの安値を付けた後、6.7%反発して いる。ただ、年初からはなお12%安となっている。燃料高騰や、住宅ローン危 機に端を発した銀行の損失を受け、アナリストの収益見通しが下方修正された ことが背景。

ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、S&P500構成企業 の今年の増益率見通しは2.3%。昨年末時点では15%だった。

ブルームバーグの集計によると、7月8日以来、S&P500種構成企業で は425社が第2四半期決算を発表。平均で23%の減益となっている。金融株指 数の構成銘柄は利益が92%減少、一般消費財企業は80%の減益。

原油安

ホーム・デポは7.7%高と、ダウ平均で上昇率首位。S&P500種では一般 消費財株指数を7週間ぶりの高値に押し上げた。

メーシーズも高い。ギャップは6.9%高と2月7日以来の高い上昇率。

3Mは3.2%高。フェデックスは5.9%上昇。

原油先物9月限は前日比4.82ドル(4.0%)安の1バレル=115.20ドルで 終えた。週間ベースでは過去5週で4度目の下落。全米自動車協会(AAA) によると、7月17日に全米平均で1ガロン=4.114ドルと最高値を更新したレ ギュラーガソリン小売価格は、今月7日に3.836ドルまで下落。5月21日以来 の安値を付けた。

マクドナルドは6.2%高と、03年8月以来で最大の上昇率。世界規模での 7月の既存店売上高は8%増と2月以来の高い伸び。米国でチキンビスケット や1ドルメニューのアイスティーが好調だったほか、フランスではチキンスナ ックの発売が寄与した。

一方、S&P500種の10セクターの中ではエネルギー株指数のみが下落し た。油田サービス大手のハリバートンやシュルンベルジェの下げが目立った。

商品安

ドルの上昇を嫌気し、金属や穀物相場も下落。ゴールドコープなどが売ら れ、フィラデルフィア証券取引所の金・銀指数は昨年9月以来の安値水準に下 げた。

USスチールやニューコアも売りが膨らみ、S&P500種の鉄鋼メーカー 指数は2.8%安。

キャボット・マネー・マネジメント(マサチューセッツ州セーラム)のロ バート・ラッツ社長は「商品相場の下げは非常に喜ばしいことだ。企業や株式 相場、国民全体に課せられていた大規模な税金がなくなったようなものだ」と 指摘した。

金融株

ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)株は9.1%安。4―6月(第2四半 期)決算は純損益が23億ドル(1株当たり2.54ドル)の赤字となった。一時 利益を除けば、1株当たりの損失は2.51ドルと、ブルームバーグがまとめたア ナリスト10人の予想である72セントの赤字よりも悪かった。同社は普通株の 配当を1株当たり25セントから5セントへ引き下げることも明らかにした。

ただ、キーコープ(10%高)がけん引役となり、S&P500種の金融株指 数は3.5%上昇。メリルリンチが同業他社に比べ割安だと指摘したことから、 買いが入った。