米ファニーメイ:4―6月23億ドル損失、4四半期連続赤字-減配へ

米住宅金融大手のファニーメイ(連邦住宅 抵当金庫)が8日発表した4―6月(第2四半期)決算は純損益が赤字となっ た。赤字計上は4四半期連続。同社は80%の減配も発表し、住宅不況が一段と 深刻化しているとの認識を示した。

株価は一時、18%下落した。赤字は23億ドル(1株当たり2.54ドル)。 一時利益を除けば、1株当たりの損失は2.51ドルと、ブルームバーグがまと めたアナリスト10人の予想である72セントの赤字よりも悪かった。同社はま た、規制当局への提出文書で普通株の配当を1株当たり25セントから5セン トへ引き下げることを明らかにした。

ファニーメイは住宅ローンの返済遅延に備えた引当金を37億ドル計上。 これは1-3月(第1四半期)を16%上回っている。ダニエル・マッド最高経 営責任者(CEO)は住宅市場の悪化に伴い、引当金が2008年を通じて大幅 に増えると予想した。

フリードマン・ビリングズ・ラムジーのアナリスト、ポール・ミラー氏は ファニーメイとフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の決算を受け、「政 府の資本注入の可能性が高まった」と指摘。「両社とも将来の展望を適切に描 いていない。この問題は当初、考えられていたよりも悪化し、長引いた上に深 刻化するだろう」と述べた。ミラー氏の両社に対する投資判断はともに「アン ダーパフォーム」。

ファニーメイとフレディマックの株価は年初から80%超下げている。両社 が保有あるいは保証する5兆2000億ドルの住宅ローンで債務不履行が過去最 高に膨らむ中、十分な資本を維持できないとの懸念が背景。ミラー氏は両社と も最大150億ドルの増資が必要になるとみている。

マッドCEOは発表文で「7月に資本市場の値動きの荒さと混乱は一段と 顕著になった。さらに、信用状況は悪化が続いており、7月の経験に基づくと、 引当金はさらに増加するとみている」と述べた。

引当金を含む信用コストは66%増の53億ドル。ファニーメイは保有債権 に対する損失比率の見通しを08年通年で23-26ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)と、従来の13-17bpから上方修正。09年にさらに上昇 すると予想した。

クレディ・スイスのアナリスト(ニューヨーク在勤)、モシュ・オレンバ ック氏によれば、1bpはほぼ2億8000万ドルに相当する。

オレンバック氏は「信用状況は悪化が続いている。08年中にファニーメイ とフレディマックが黒字に転換するのは困難で、今後数四半期にわたり、資本 の取り崩しが続くだろう」と述べた。同氏の投資判断も両社とも「アンダーパ フォーム」。

ファニーメイ株はニューヨーク時間午前9時33分現在、前日比1.63ド ル安の8.32ドル。