短期市場:先物金利3カ月半ぶり0.8%割れ、株価続落で金利に下げ圧力

短期金融市場では、ユーロ円3カ月先物金利 が約3カ月半ぶりに0.8%を下回っている。米国債利回りの低下や、日米の景気 後退懸念を伴う株価続落を背景に、買いが優勢となっている。

中心限月2009年3月物は一時5ベーシスポイント低下の0.760%(価格は

99.240)と4月17日以来の水準をつけ、その後も0.8%を下回って推移してい る。08年12月物から09年9月物までの4限月がいずれも0.8%(99.200)を下 回った。取引対象となっているTIBOR(東京銀行間貸出金利)3カ月物は

0.84%台を緩やかに低下している。

政府が景気後退局面に入った可能性があるとの認識を示すなか、前日の米国 市場ではアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の赤字決算やウ ォルマート・ストアーズの売り上げ減速見通し、6年ぶりの高水準を記録した失 業保険申請件数などから、景気の先行きに懸念が強まっている。米2年債利回り は15ベーシスポイントの大幅低下となっている。

景気後退懸念から年内の利上げ観測は後退しているが、インフレ圧力を背景 に利下げを予想する声も少なく、オーバーナイト・インデックス・スワップ(O IS)が政策金利0.5%を下回る動きは限定的。市場では、「金先は持ち高解消 の買い戻しで行き過ぎやすい」(セントラル短資総合企画部・金武審祐部長)と 指摘されている。

期先限月と関連性の高い2年物のスワップレートは一時1%を下回った。新 発2年国債271回債利回りは前日比2ベーシスポイント低下の0.700%まで買い 進まれ、短期金利の上限である日銀補完貸付(ロンバート型貸出)の適用金利

0.75%を下回っている。

翌日物0.49-0.50%

無担保コール翌日物は0.49-0.50%付近で推移している。外資系金融機関 が為替スワップの円転で安く調達した資金の運用に動いており、市場に資金余剰 感が出ている。一方、日銀は朝の金融調節を見送り、準備預金は5兆円に小幅増 加した。

7日の加重平均0.499%に対して、朝方に0.505%で取引された後は0.50% を中心に推移し、日銀が調節を見送ると0.49%まで低下している。レポ(現金 担保付債券貸借)は11日や12日の受け渡し分が0.52%で取引されている。

午前9時20分の定例調節が見送られ、準備預金(除くゆうちょ銀)は1000 億円増の5兆円程度。一方、残り必要積立額(1日平均4兆3600億円)と積み 終了先(7日は1900億円)から推計した中立水準は4兆5000億-6000億円程 度で、翌日物の動向次第では午後に資金吸収オペが実施される可能性もある。

レポ市場関係者からは、資金の出し手に回る海外勢の動きに、国内勢の運用 も追随せざるを得なくなっているとの指摘が聞かれる。0.4%台のユーロ円に対 して割高なコールでの資金需要が低迷している。

この日は週末を挟んだ3日物の取引となり、準備預金の積み上げも日数計算 上から進ちょくしやすい。ただ、積みの平均ペースと比べた進ちょく率かい離幅 はプラス2.8と、進み具合は緩やかだ。

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