三井造が52週安値、鋼材高とプラント不振で業績減額-格下げ相次ぐ

(1段落以降の株価情報を更新、見出しを一部差し替えます)

【記者:松井 博司】

8月8日(ブルームバーグ): 三井造船の株価が急反落し、一時前日比52 円(17.8%)安の240円と52週安値を更新した。取引時間中の下落率としては、 ことし最大。鋼材値上がりやプラント不振を理由に、7日に中間期と通期の業績 予想を大幅下方修正した。これを受け、日興シティグループや野村証券、ゴール ドマンサックス証券など、多くの証券会社が一斉に投資判断を引き下げており、 業績と株価の先行きを不安視した売りが優勢だ。

三井造は7日、鋼材価格の高騰やプラント事業の採算悪化などを理由に、今 期(2009年3月期)業績予想の大幅下方修正を発表。第1四半期(08年4-6 月)決算も同様の要因で、各段階の損益が赤字に転落した。中間期、通期いずれ も売上高の予想は据え置いたが、利益は下方修正。採算悪化で中間期の利益予想 は半減以上の修正になった。営業利益は従来の140億円から70億円、経常利益 を同120億円から60億円、純利益を同60億円から10億円に減額している。

日興シティグループとゴールドマンサックス証券は投資判断を「買い」から 「中立」に、野村証券はレーティングを「2」から「3」に引き下げた。日興シ ティグループは7日発行の投資家向けレポートで、「舶用ディーゼルエンジンの 中長期的展望は依然評価しているが、しばらくはプラント事業の不透明感が株価 の上値を抑える」と予想している。

また、野村証券金融経済研究所の岡嵜茂樹アナリストも7日付のレポートで、 プラントの赤字について「動向は不透明で、今後もコストが拡大するリスクがあ る」とし、同金融研によるプラント事業の業績予想を厳しく見直すという。

三井造株は1年前の07年8月9日に、昨年来高値となる737円を付けてお り、ここから1年の下落率は65%に達している。

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