クレディ・スイスをSTマイクロが提訴-ARSへの投資めぐり

欧州最大の半導体メーカー、STマイクロエレ クトロニクスは6日、同社の資金4億5000万ドル(約490億円)を投資が認め られていない入札方式証券(ARS)に投じたとして、スイス2位の銀行、クレ ディ・スイス・グループをニューヨークの米連邦地裁に提訴した。

訴状によると、クレディ・スイスは学生ローンを担保にした米政府保証付き の証券に投資するよう求めたSTマイクロの指示を無視した。また資金返還要請 に応じず、訴えを起こせば「訴訟のプロセスを手間がかかり厄介なもの」にする と脅した。

STマイクロ側は訴状で「クレディ・スイス・グループは被害者だった顧客 に同調せず、完全子会社のクレディ・スイス証券や腐敗したブローカーや幹部の 肩を持った」と強調した。一方、クレディ・スイスの広報担当者、デービッド・ ウォーカー氏は今回の訴訟について、「根拠がない」とだけ述べた。

訴えによると、STマイクロの資金は、サブプライム(信用力の低い個人向 け)住宅ローンを裏付けとする債務担保証券(CDO)などのARSに不正に投 じられた。クレディ・スイスは損失のリスクを社外に移す意図があったという。

4日の米証券取引委員会(SEC)への届出書によると、STマイクロは 「勘定のすべての損失」を取り戻すことを目指している。同社に加え少なくとも 12社が、今回と同じクレディ・スイス証券のブローカーや幹部による20億ドル の計画の被害にあったと、STマイクロは主張している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE