ヒロセ電株が続落、携帯電話向け減速で成長鈍化―通期業績予想を減額

電子部品大手ヒロセ電機の株価が続落。携 帯電話市場の伸び悩みを受けて端末メーカーの生産調整が続いている。同社が 手掛けるコネクタも受注が鈍化しているとして7日付で2009年3月期の業績予 想を減額修正したため、売りが先行した。

ヒロセ電が7日の取引終了後に公表した4-6月期(第1四半期)決算に よると、本業のもうけを示す連結営業利益は前年同期比19%減の69億円と、会 社側の期初計画を下回った。営業利益率は前年同期から3.9ポイント低下して

26.5%。減価償却費は減少したが、販売価格の引き下げで採算が悪化している。

減額修正後の09年3月通期の連結営業利益予想は前期比8.3%減の325億 円。前回予想に比べ23億円(6.7%)の引き下げ。ブルームバーグ・データに よると、ヒロセ電をカバーする証券系アナリスト12人の営業益予想の平均は340 億円だったため、新しい会社計画は市場コンセンサスを4.4%下回る。

UBS証券の後藤文秀シニアアナリストは7日付の投資家向けメモで、「業 績下方修正に加え、成長力鈍化への懸念などから株価下押しとなる可能性があ ろう」と指摘、携帯電話用コネクタの技術改善要求鈍化を背景に競争が激化し ていることが成長に足かせになっているとした。ただ後藤氏は、「高水準のネ ットキャッシュを考慮するとダウンサイドは限定的」と判断、投資判断「Neutral (中立)」を維持した。

午前9時8分現在の株価は前日比170円(1.6%)安の1万330円。取引開 始直後には一時2.4%安となる場面もあったが、1万200円台では買い注文が多 く、下げ渋っている。ヒロセ電は発行済株式総数の1.32%に相当する50万株を 上限に自社株買いを行うと7日発表。今月19日から9月12日までに取得する 予定で、買い支え要因になると期待されている。