米AIG株価が急落、18%安-CEOが増資の可能性を否定せず(2)

7日のニューヨーク株式市場で、保険最大手 の米アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の株価が大幅下落。 通常取引終値は前日比18%安と、1969年の上場以来の安値となった。約110億 ドル(約1兆2000億円)の評価損に加え、同社が追加増資の可能性を否定しな かったことが売り材料となった。

ロバート・ウィラムスタッド最高経営責任者(CEO)は7日の電話会見で、 「さらなる増資が必要かどうか、あるいはいつ必要になるのかを現段階で予想す るのは非常に困難だ。将来の損失で想定は変わり得る。米住宅市場の状況次第と なるのは明らかだ」と述べた。

AIGは過去3四半期で180億ドルを超える赤字を計上しており、ウィラム スタッドCEOは事業改善への圧力を受けている。4-6月(第2四半期)の赤 字幅は53億6000万ドルで、アナリスト予想よりも悪く、一段の増資を余儀なく される可能性があるとの懸念が再燃した。同CEOは現在の資本状況について 「満足している」との考えを明らかにした。

株価終値は前日比5.25ドル(18%)安の23.84ドルと、1日の下落率とし ては過去39年で最大となった(グローバル・ファイナンシャル・データ調べ)。 年初来では59%安となっている。4-6月期の赤字はクレジット・デフォルト スワップ(CDS)に絡んだ損失が税引き前で55億6000万ドルに上ったことが 響いた。

マーティン・サリバン前CEOは更迭を求める投資家の圧力を受け6月に辞 任。後任のウィラムスタッド現CEOは9月下旬までに事業改善計画を発表する と表明している。

AIGは、6月30日時点での資本が1122億ドルと、3月末時点の1027億 ドルを上回ったと発表。同社は5月に203億ドルの増資を実施した。

フリードマン・ビリングズ・ラムジー・グループのアナリスト、ビジャン・ モアザミ氏は7日付の調査リポートで、「最近200億ドルの資金を調達したにも かかわらず、AIGの財務状況と格付けに疑問が残ることを損失は示唆してい る」と指摘。投資判断を「アウトパフォーム」から「マーケットパフォーム」へ 引き下げた。