ECB:政策金利4.25%に据え置き-7年ぶり高金利、インフレ重視

欧州中央銀行(ECB)は7日、フランクフ ルトで定例政策委員会を開き、短期金利の調節手段である短期買いオペ(売り戻 し条件付き債券買いオペ=レポ)の最低応札金利を4.25%に据え置くことを決め た。景気減速の兆候のなかでもインフレ抑制を優先し、7年ぶりの高金利を維持 した。

ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査では、60人全員が据 え置きを予想していた。ECBは7月に、0.25ポイントの利上げを実施した。エ コノミストらは2009年4-6月(第2四半期)まで利下げはないとみている。

ECBは16年ぶり高水準にあるインフレが賃金上昇を通して一段の物価上 昇へと波及する悪循環を恐れている。同時に、高水準の燃料価格とユーロ高が成 長の重しとなり、7月の景況感は01年9月11日の米同時多発テロ以来で最大の 落ち込みを見せた。ユーロ圏の製造業とサービス業は2カ月連続で縮小した。

コメルツ銀行のチーフエコノミスト、ヨルグ・クレーマー氏(フランクフル ト在勤)は「景気の先行きへの不透明感が高まっているなかで、ECBはすべて の選択肢を残しておくだろう」とした上で、「しかしながら、どちらかと言えば 利上げの方向に傾斜している。ECBが懸念する主たる要素は依然、インフレだ」 と話した。

この日の政策委では、上限政策金利の限界貸出金利が5.25%、下限政策金利 の中銀預金金利も3.25%にそれぞれ据え置かれた。

ECBのトリシェ総裁はフランクフルト時間午後2時30分(日本時間同9時 30分)から記者会見する。