ソフバンクが純増トップ維持、「iPhone」も寄与-7月携帯(3)

電気通信事業者協会が7日発表した7月の 国内携帯電話・PHS契約統計によると、シェア3位のソフトバンクモバイル が新規契約から解約を差し引いた純増数で15カ月連続のトップとなった。7 月11日に米アップルの携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」の販 売を始めたことも寄与した。

2位は最大手NTTドコモ、3位がイー・アクセス系列のイー・モバイル、 4位KDDIの順位は6月と変動なし。ソフトバンクの純増数は21万5400件 で、ドコモの9万4200件、イー・モバの6万5000件、KDDIの1万7000 件を大きく引き離した。PHS大手ウィルコムは2100件。7月末の携帯・P HS契約数全体は1億865万6800件で、前月末比では0.4%の増加だった。

アイフォーンの販売数は非公表。ソフトバンクの広報担当者、伊東史博氏 によると、「市場が頭打ちの中で純増に貢献した」ほか、「他の端末の売り上 げ増にもつながった」という。

番号継続制度(MNP)を活用した顧客の出入りでは、KDDIが1200 件の純減と、06年秋の同制度導入以来初のマイナスを記録した。KDDIは若 年層の支持などでMNP以降はシェア拡大を続けてきたが、ブレーキが掛かっ た。ドコモも5万1100件の純減。ソフトバンクは5万2000件の純増だった。

乗り換え

KDDI広報部の前出治彦氏は初の純減について、アイフォーン発売でソ フトバンクに乗り換える動きが「ある程度はあった」が、大規模なレベルでは なかったと説明。ドコモの広報担当者、美濃部直子氏も影響を認めながらも 「具体的な規模が分かる状況ではない」と述べている。

三菱UFJ証券の森行眞司アナリストは、音楽を好む若年層の顧客が多い KDDIが、携帯音楽プレーヤーを基にしたアイフォーンの影響を受けるのは 自然だと説明。こうした層の乗り換えは発売直後に「大半が出尽くす」という。 森行氏は、KDDIは今春に販売したプリペイド(先払い)契約の期限切れに よる抜け落ちがほぼ出尽くし、7月後半からの端末ラインナップ充実で、「最 悪期は脱した」と分析。今後は純増ペース拡大に転じるとみている。

ソフトバンクの株価は午前、他の通信株につれて下げていたが、純増数ト ップ維持が伝わった午後1時すぎからプラス圏に転じた。終値は前日比5円 (0.3%)高の2025円。