外国人が4カ月ぶりに売り越す、世界的な景気悪化-7月の日本株売買

東京証券取引所が7日発表した7月(6月 30日-8月1日)の投資主体別売買動向(東証・大証・名証の1・2部合計) によると、外国人が6765億円売り越した。売り越しは4カ月ぶり。世界的な景 気悪化や信用不安からリスク回避のスタンスが強まった。

7月の日経平均株価は、6月末に比べて104円(0.8%)安の1万3376円で 取引を終えた。金融不安の拡大や商品価格の上昇などを背景として、世界的に景 気悪化に対する不安が台頭。景気悪化を示す経済指標も相次いだ。日経平均は7 月4日まで12日続落し、15日には3カ月ぶりの1万3000円割れとなった。し かし、米政府支援機関(GSE)への支援策や原油安などが支えとなり、月後半 にかけて下げ幅を縮小させた。

外国人の売り越しについて、野村証券金融経済研究所の藤田貴一ストラテジ ストは「世界的な景気減速によってグローバルな株式市場から資金が流出し、キ ャッシュや債券に資金を避難させた」との見方を示した。世界景気に対する不安 は払しょくされていないことから、「国内の企業業績やマクロ、政治要因といっ た日本固有の要因ではなく、当面は外部要因に左右されて外国人の売買は不安定 な状況が続きそう」(同氏)という。

このほかの売り越し主体では、個人(69億円)が2カ月ぶり、都・地銀 (7億円)は2カ月連続でそれぞれ売り越した。半面、買い越し主体では、証券 会社の自己売買部門(2728億円)が4カ月ぶり、信託銀行(2241億円)は3カ 月ぶりにそれぞれ買い越した。生・損保(488億円)は6カ月ぶり、事業法人 (326億円)は3カ月連続となっている。

週間でも外国人売り

週間ベースでは、7月5週(7月28日-8月1日)に外国人が1887億円売 り越して売り越し主体のトップとなった。売り越しは2週ぶり。このほか、投資 信託(277億円)が2週連続となったほか、信託銀行(202億円)が3週連続、 都・地銀(117億円)は2週連続でそれぞれ売り越した。

一方、買い越しでは、証券会社の自己売買部門(1368億円)が3週連続と なったのをはじめ、個人(862億円)が2週ぶり、生・損保(75億円)は6週連 続となった。

同週の日経平均株価は前の週末に比べて240円(1.8%)下落し、1万3094 円で終了。4-6月期決算の発表とともに業績に対する警戒が高まり、自動車・ 自動車部品や機械、電気機器、銀行などを中心に下げた。

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