三井造:4―6月は赤字転落、今期予想を大幅減額-鋼材高や採算悪化

造船業を主力にする造船・重機メーカー、 三井造船は7日、鋼材価格の高騰やプラント事業の採算悪化などを理由に、今 期(2009年3月期)業績予想の大幅下方修正を発表した。また、第1四半期 (08年4-6月)決算も同様の要因で、各段階の損益が赤字に転落した。

業績予想では、中間期の売上高3000億円(前年同期比3.2%増)を据え置 いたが、営業利益を従来の140億円から70億円(同51%減)、経常利益を同 120億円から60億円(同54%減)、純利益を同60億円から10億円(同76% 減)にそれぞれ修正。

通期予想では、売上高7100億円(前期比7.7%増)を据え置いたが、営業 利益を同350億円から300億円(同17%減)、経常利益を同320億円から270 億円(同16%減)、純利益を同160億円から130億円(同22%減)にそれぞ れ減額。想定外のクレーン事故の発生や一部工事の採算悪化などを挙げている。

主力の船舶部門では鋼材などの資機材価格が高騰。また、4月に千葉事業 所で起きたクレーン転倒事故が建造工程にまで影響を与えており、こうした悪 化要因が中間期までに集中するとしている。

さらに、プラント部門では英国の化学会社向けプラントの追加工事費負担 をめぐる仲裁裁定で損失負担が発生。環境関連事業の採算悪化や海外工事の労 務費上昇などもあり、赤字を余儀なくされる。

また、第1四半期は、売上高が前年同期比9.1%減の1327億円、営業赤字 4億円(前年同期は87億円の黒字)、経常赤字5億円(同87億円の黒字)、 純損失9億円(同50億円の黒字)となった。

第1四半期は、舶用ディーゼルが好調な機械部門が58億円の営業黒字。 船舶部門も4億円の営業黒字だったが、プラント部門が英国案件での仲裁裁定 に伴う損失や一部工事の採算悪化で71億円の営業赤字となった。

三井造の株価終値は前日比2円(0.7%)高の292円。

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