欧州企業のデフォルト率は最大6-7%に上昇へ-信用収縮の影響で

米サブプライム(信用力の低い個人向け)住 宅ローンの関連損失を発端とする世界的な信用収縮発生から1年を経て、欧州 企業のデフォルト(債務不履行)率は上昇し始めている。

ドレスナー・クラインオートによると、企業のデフォルト率は向こう1年 で最大6-7%と、6月の10倍に達する可能性がある。ムーディーズ・インベ スターズ・サービスがまとめたデータでは、これは2003年7月以来の高水準で、 既に減速している景気をさらに圧迫するとみられる。

MCRコーポレート・リストラクチャリングのマネジングパートナー、ア ンディ・ストーンマン氏は「1年前なら借り換えをしていた企業が、今ではそ れができなくなっている」と指摘した。

信用収縮と燃料や商品の値上がりで、先月にはスペインの不動産会社、マ ルティンサ・フェデサが52億ユーロ規模のデフォルトに陥り、欧州では過去5 年で最大の経営破たんとなった。フランスのウォッカメーカー、ベルベデーレ も先月、破たんに追い込まれた。ベグビーズ・トレーナー・グループによれば、 「深刻な」資金不足に直面している英企業の数は過去1年で8倍に膨らんだ。

資金を調達できた企業は過去最高水準に近いコストを支払っている。メリ ルリンチのデータによれば、欧州企業のジャンク(高リスク・高利回り)債の 利回りは12.8%と、1年前の8.1%から上昇。これに対し、米企業は11.6% だった。ジャンク級は、ムーディーズ・インベスターズ・サービスの格付けで 「Baa3」、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)で「BBBマイナス」 をそれぞれ下回る水準。

ムーディーズのエコノミスト、クリスティーン・リ氏(ロンドン在勤)は、 「現在は信用危機によるユーロ圏経済への深刻な影響が見られ始めたばかり だ」と指摘し、「より大規模な企業が信用収縮の影響を受けるのは、単に時間の 問題だ」と述べた。