短期市場:金利先物は続伸、株価反落や景気懸念-翌日物は外銀が運用

午前の短期金融市場では、ユーロ円金利先物 相場が続伸(金利は低下)。日経平均株価の反落を受けて買いが強まっている。 内閣府が景気の基調判断を「悪化」に下方修正するなか、金利上昇を警戒したヘ ッジ売りの買い戻しが続いている。

中心限月2009年3月物は開始直後に0.015ポイント高い99.195(0.805%) と、前日に記録した4月21日以来の高値に並んだ。いったん99.175まで売られ たが、株価の下落幅の拡大を受けて再び高値水準まで買い戻された。08年12月 物は0.020ポイント高の99.200(0.800%)と、4月18日以来の高値をつけた。

期近限月08年9月物の99.170(0.830%)に対し、期先の金利が下回る逆イ ールドカーブの状態になっている。ただ、短期国債の利回り曲線やオーバーナイ ト・インデックス・スワップ(OIS)で利下げ観測が高まっている様子は見ら れず、流動性の高い限月はヘッジ売りの買い戻しの影響が大きいとみられている。

午前の日経平均株価は161円安と反落。前日の米株相場は続伸したが、その 後発表された米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AI G)の赤字決算や、オプションSQ(特別清算指数)算出を8日に控えた先物売 りが指摘された。潜在的には、経済指標の悪化に伴う景気後退懸念もある。

6日に発表された6月の景気動向指数は、一致指数や先行指数が軒並み低下 した。内閣府は同指数による基調判断を、景気後退の可能性が高いことを示す 「悪化」に下方修正した。このため、外国為替市場では円売りが強まった。

民間設備投資の先行指標とされる6月のコア機械受注は前月比2.6%減と、 ブルームバーグ調査の予測中央値(9.9%減)を上回ったが、相場の反応は限定 的だった。むしろ7-9月期の受注見通しが前期比3.0%減となったことで、先 行きを懸念する声が多いようだ。

翌日物0.50%付近

午前の無担保コール翌日物は0.50%付近で推移。税揚げ日の通過や為替ス ワップの円転コスト低下を背景に資金余剰感が広がっており、外国銀行が資金の 出し手に回る動きも指摘された。短期国債の発行決済が重なる11日のレポ(現 金担保付債券貸借)も0.52%と低位安定している。

6日の加重平均0.500%に対して、外国銀行の調達で0.505%が出合うもの の、大方の国内銀行は0.50%で調達している。円転コストが低下するなか、8 日受け渡し分の取引でも外銀による0.50%の資金運用が指摘された。

市場では、為替スワップ取引を使った0.4%台の安い資金の流入が指摘され、 外資系金融機関が資金の取り手から出し手に回る動きが散見されている。外銀の 調達減少で無担保コール残高も低迷し、日銀は準備預金残高を4兆円台に減らし ている。

日銀は朝の定例調節を見送った。準備預金(除くゆうちょ銀)は横ばいの4 兆9000億円程度になる。残り必要積立額(1日平均4兆3700億円)と積み終了 先(6日は1800億円)から推計した中立水準は4兆6000億円程度とみられ、 3000億円程度の余裕が残る計算だ。