スミダがストップ安売り気配、自動車産業の停滞を警戒-みずほ格下げ

コイル大手のスミダ・コーポレーション株 に売り注文が殺到。ストップ安(制限値幅いっぱいの下げ)に相当する前日比 300円(20%)安の1227円売り気配のまま、値が付かない。リストラの進展に 伴い利益率は改善しているものの、米国向けの受注落ち込みなどを理由に08年 12月通期の業績予想を引き下げた。自動車産業の先行きが不安視されているた め、収益悪化が懸念されている。

午前11時時点の注文状況は、1227円で、4万5100株の買いに対し、13万 5000株の売り。みずほ証券が6日付で同社株の投資判断を「買い」から「中立」 に1段階引き下げたことも売りを呼んだようだ。

スミダが6日の取引終了後に示した2008年6月中間決算によると、本業の もうけを示す連結営業利益は前年同期比6.9%増の21億円だった。低採算事業 からの撤退などで営業利益率は6.9%と、前年同期の5.5%から1.4ポイント改 善した。

コイル事業の事業別売上高では、パソコンや音響・映像機器向けが低迷し たレガシー事業が同11%減の112億円に減少、インバータ事業も同81%減の6 億1100万円に落ち込んだ。一方、ABS(自動制御装置付)ブレーキ向けが好 調なオートモーティブ事業は同14%増の54億円に増えた。

会社側はレガシー事業が伸び悩んでいるとして、08年12月通期の連結営業 利益予想を52億円から42億円に11%減額、1株利益(EPS)予想を114円 51銭に改めた。ブルームバーグに登録された証券系アナリスト3人の今期EP S予想の平均は163円35銭だったため、新しい会社計画は市場コンセンサスよ り3割低い水準となる。

コスモ証券エクイティ部の清水三津雄副部長は「同社の営業利益の過半は 自動車産業向けが占めているため、自動車産業の停滞が懸念されたようだ」と 述べていた。

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