ロランDG株が4年ぶり安値、海外減速で生産調整-上期業績予想減額

業務用プリンターに強みを持つローランド・ ディー・ジー(DG)の株価が急反落。米国や日本の景況感悪化を受けてプリ ンターなどの生産調整を実施している。6日公表の4-6月期(第1四半期) 決算が大幅減益となったほか、在庫圧縮などを理由に2008年9月中間期の業績 予想を減額修正したため、失望売りが膨らんだ。

株価は前日比263円(12%)安の1952円と、2004年5月20日以来、約4 年2カ月ぶりの低水準まで売り込まれた。午前10時現在は同10%安の1989円 で、東証1部下落率ランキングで3位。出来高は6万3100株で、同社株の過去 5営業日の終日出来高の平均12万株)の約半分となった。

ローランドDGが6日の取引終了後に公表した第1四半期決算によると、 本業のもうけを示す連結営業利益は前年同期比34%減の14億円に落ち込んだ。 現地通貨ベースでは増収を継続しているが、円高進行で邦貨換算ベースの収益 が目減りしたという。

同社IR担当の武田浩司氏によると、同社は期初から世界的な景気後退や 同社製品の受注減速を想定して生産・出荷調整を行い、在庫を圧縮してきた。 第1四半期中に7億円の在庫を削減できたため、今回、在庫圧縮目標を従来の 10億円から15億円に変更した。「先手、先手で在庫を減らし、小回りのきく営 業販売体制を構築していくことにした」(武田氏)という。

新しい中間業績目標は、連結売上高が前年同期比2.2%減の216億円、営業 利益が同44%減の30億円。前回予想と比較すると、売上高で10億円(4.4%)、 営業益で10億円(25%)の減額となる。通期予想には上半期の減額分のみを反 映させたが、会社側は下半期の事業環境が更に厳しくなるとみており、中間決 算時に通期予想を見直すとした。

HSBC証券の熊谷智アナリストは、「事業環境は厳しく、米国だけでな くアジアも悪化していく兆しが出ている。下半期業績予想の減額修正は必至」 と指摘、同社株の投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に1段階引き 下げた。同証券によるロランDGの営業益予想は66億円(会社計画は77億円)。