債券相場はもみ合い、米債安警戒も株反落が支え-機械受注の影響限定

債券相場はもみ合い。前日の米国債相場の下 落が売り材料となっている半面、日経平均株価が反落していることが相場を支え している。6月の機械受注は市場予想を上回ったものの、7-9月期が減少見通 しとなり、影響は限定的だった。

東海東京証券債券ディーリング部シニアリーダーの有麻智之氏は、「機械受 注は予想ほど悪くなかったが、あまり影響はない。米国で入札がやや低調となっ たが、日経平均株価の上値が重く、円債はあまり下げない状況」と述べた。

東京先物市場の中心限月9月物は、前日比変わらずの137円19銭で寄り付 いた。その後は、前日終値付近での推移となっている。午前9時28分時点での 9月物売買高は6081億円程度。

現物債市場で新発10年物の295回債は、前日比0.5ベーシスポイント (bp)低い1.515%で取引を開始した。いったんは若干水準を切り上げ、0.5bp 高い1.525%に上昇。その後は横ばいの1.52%で推移している。

日経平均株価は、前日比3円10銭高の1万3257円99銭と小高く寄り付い た後は、マイナス圏に軟化。午前9時30分時点では61円63銭安の1万3193円 26銭で取引されている。

7-9月期の機械受注3.0%減、6月は予想上回る

内閣府が発表した6月の機械受注(船舶・電力を除く民需)は前月比2.6% 減となり、市場予想(9.9%減)を上回った。4-6月期は前期比0.6%増とな り、内閣府見通し(10.3%減)を上回った。一方、7-9月期見通しは前期比

3.0%減となっている。

ABNアムロ証券チーフ債券ストラテジストの市川達夫氏は、「6月の機械 受注は市場の予想を上回ったが、過去の数字。市場の注目が集まっている7-9 月期の数字に関しては、見通しは緩やかな景気後退のシナリオを覆すものでなか った」と語った。

10年物価連動債入札、16回債リオープン

財務省はこの日、10年物価連動債(8月債)の価格競争入札を実施する。 今回は6月5日入札の16回債のリオープン(追加発行)となるため、表面利率 (クーポン)は1.4%。発行予定額は前回債と同じ5000億円程度。

前日のBEI(損益分岐インフレ率)は22bp程度。ABNアムロ証の市川 氏は「現在のBEIは、10年債対比で極端に魅力的なキャリー(利息収益)を 提供している」としながらも、「裏を返すと、それほど買い手不在となっている ことを示唆している」と分析した。

市場では、「BEIの低下余地が限定的で無難か」(日興シティグループ証 券シニアストラテジストの山田聡氏)との予想も出ていた。

米国市場は、株高・債券安

6日の米国債相場は3日続落。同日午後に過去5年で最大規模の10年債入 札(170億ドル)が行われた。7日には30年債(100億ドル)入札が実施される。

30年債利回りは入札を控えて上昇。7日の入札規模は過去2年で最大とな る。10年物インフレ連動債(TIPS)のパフォーマンスは同年限の通常国債 を下回った。原油相場が3カ月ぶり安値のバレル当たり117.11ドルをつけたの が背景だった。

BGキャンター・マーケット・データによると、10年債利回りは前日比2 bp上昇の4.04%付近。30年債利回りは5bp上げて4.69%付近。

一方、米株式相場は続伸。主な株価指数は6週間ぶりの高値を付けた。シス コシステムズの決算が市場予想を上回ったことがハイテク株に買いを誘った。ガ ソリン在庫の減少を背景に石油株も高い。ダウ工業株30種平均は40.30ドル高 の11656.07ドルで終了。

--共同取材:宋泰允 Editor:Hidenori Yamanaka,Tetsuzo Ushiroyama

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