永守日本電産社長:設備投資は来期から年2割増へ-モーターなど(2)

モーターなど電子部品大手の日本電産の永守 重信社長は7日放送のブルームバーグテレビジョンのインタビューで、来期 (2010年3月期)の設備投資額を今期(09年3月期)に比べて2割程度増やす考 えを明らかにした。車載用や家電用のモーターに加え、新規事業にも投資する。

永守氏は、来期以降の設備投資について、「おそらく毎年20%程度の増加が 見込まれるだろう。来期が600億円台、それ以降750、800億円という感じでいく と思う」と述べた。今期の設備投資額500億円は計画通り進んでいるという。

日本電産の第1四半期(08年4-6月)連結決算は、純利益が前年同期比 36%増の151億円となった。売上高は円高の影響もあり同3.6%増の1784億円に とどまったが、営業利益はハードディスク装置(HDD)向けなど精密小型モー ターの好調がけん引し同20%増の181億円となった。

永守氏は決算について、「新製品比率が上がってきているし、原価改善が進 み、円高、原材料高を克服し善戦したと思う」と振り返った。車載向けなど中型 モーターも、「電力消費が少なく、小さく軽いブラシレスモーターの需要がさま ざまな産業で伸びている」と語った。今後の設備投資は、「車載や家電の投資を 増やし、新事業も投資する。主力のHDDモーターでは利益率を高めるための内 製化の投資も進めていく」と述べた。

一方、景況感について永守氏は、心理状況が悪い方向に向かっており、株式 市場も非常に不安定だと指摘、「下半期にかけてトレンドはさらに悪化する可能 性もあると見ている」と述べた。一方、マクロ経済は北米に比べて欧州はそれほ ど落ち込んでいないと述べ、「産油国など原材料が豊富な国に富の移転が起こり 購買力が上がっていて、マイナスばかりではない」と語った。インタビューは7 月29日の決算発表後に収録した。

日本電産の株価は前日比40円(0.5%)高の7740円(午後1時35分現在)。 第1四半期決算を発表した7月29日からは9.5%上昇している。