8月のFOMC声明は年内据え置きを示唆-株価は上昇、先物金利低下

米連邦公開市場委員会(FOMC)の5日の 声明は、来年までは政策金利が据え置かれることを示唆した。当局は信用危機の 終息とインフレ緩和を待つ構えのようだ。

FOMCはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2%に据え置くと ともに、「経済成長の下振れリスクは残る」とし、6月の声明の「幾分か縮小し たもよう」との表現を取り除いた。インフレ上振れリスクは「重大な懸念」だと 表明した。

声明の変化は、雇用情勢や金融市場を一段と不安定にしかねない早期の利上 げを回避したいFOMCの姿勢を示したとエコノミストらは受け止めた。

ライル・グラムリー元FRB理事は、「当局は波風を立てることを望まな い」として、「インフレへの懸念が本心であることを示す一方で、今すぐに行動 する考えはないだろう」と話した。

FOMC声明を好感し、S&P500種株価指数は5日、4月以来で最大の上 昇を演じた。9、10月いずれかのFOMCでの利上げへの観測は後退し、金利 先物が示唆する10月末までの利上げの確率は45%と声明前の53%から低下した。

RBSグリニッチ・キャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、スティ ーブン・スタンレー氏は「結論として、早期の利上げはないということだ」とし て、「できるだけ波風を立てたくない当局が、年内に行動することはない」と論 評した。

据え置き決定は10対1で支持された。ダラス連銀のフィッシャー総裁は今 年5回目の反対票を投じ、利上げを主張した。メシロー・ファイナンシャルのチ ーフエコノミスト、ダイアン・スウォンク氏は、「声明はできるだけ多くのFO MCメンバーが同意できる内容を目指したものだろう」として、「連銀総裁と連 邦準備制度理事会(FRB)理事ではインフレの見方が異なる」と指摘した。

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