東レ:4-6月期純利益は原燃料高で57%減-通期予想を下方修正(3)

東レが6日発表した第1四半期(2008年4- 6月期)の連結純利益は前年同期比57%減の44億円だった。原燃料価格の高騰に よるコスト上昇が要因。

同四半期の売上高は同0.4%増の3874億円、営業利益は同32%減の132 億円 となった。フラットパネル・ディスプレー用フィルムや半導体コーティング材料 などが堅調だったが、回路材料や液晶関連製造装置の出荷が低調だったため、情 報通信材料・機器事業の営業利益が前年同期に比べ4割強減少。そのほか、繊維 事業や樹脂、フィルムなどのプラスチック・ケミカル事業なども原燃料高を価格 転嫁でカバーし切れなかったため、営業減益を余儀なくされた。事業別セグメン トでは、全事業で営業減益となった。

同社は今期(2009年3月期)連結利益予想を下方修正した。純利益は前期比 38%減の300億円、営業利益は同28%減の750億円をそれぞれ見込む。ただ、売 上高は、同3.1%増の1兆7000億円と従来予想を据え置いた。今期の為替レート の前提について、7月以降は1ドル=105円、原油価格見通しは1バレル当り125 ドルを見込む。

東証で同日会見した東レの内田章取締役は、原燃料価格の高騰に対する製品 価格の転嫁が進まなかったことが減益の要因だと語った。同氏は、具体的に第1 四半期では、燃料高騰によるマイナス額が営業利益で68億円に上るとし、「値上 げと高付加価値へのシフトで41億円をカバーした」と述べた。

内田氏は、価格転嫁による燃料価格高騰のカバー率は現在61%と説明し、 「中間期には価格転嫁を推し進めて多少でも改善させ、通期では最低で80%まで 引き上げるつもり」であることを明らかにした。

東レの株価終値は前日比17円(3.2%)高の541円。