NTT:4-6月純利益17%増、ドコモ寄与-通期減益予想変えず(3)

国内通信最大手NTTが6日発表した第1 四半期(2008年4-6月)連結決算によると、純利益は前年同期比17%増の 1755億円となった。稼ぎ頭である携帯電話子会社NTTドコモが、端末の割賦 販売導入による経費負担軽減で大幅増益となったため。通期の減益予想は据え 置いた。

売上高は0.3%増の2兆5936億円、営業利益は同24%増の3721億円だっ た。営業損益のうち913億円はドコモが寄与。一方、固定で次世代の収益源と 位置付ける光ファイバーサービスなどの地域通信部門は175億円の押し下げ要 因となった。

6月末の光ファイバー契約数は954万件と、3月末から76万件の純増。 純増数は前年同期実績の71万件よりは伸びたが、月単位で見ると5月と6月 は前年同月を下回った。クレディ・スイス証券の早川仁アナリストは「固定部 門が弱いのが気がかり」と評した。

三浦惺社長は記者会見で、11年3月末の契約目標2000万件の実現可能性 について、「非常に厳しい状況だ」と述べ、映像関連などの新サービス拡充や、 契約後のアフターケア充実、法人顧客取り込み強化などで販売を増やす意向を 示した。

通期予想は、売上高が0.6%増の10兆7500億円、営業利益は前期比11% 減の1兆1600億円、純利益が前期比21%減の5000億円を見込む。前期に厚生 年金基金の代行返上益を計上した反動などから減益を見込む。

三浦社長は、今期予想据え置きに関連して、競争激化にさらされているド コモの収益の先行きを見極める必要があるのに加え、資源価格高騰で通信設備 が使う電力料金も値上がりが懸念されることから、「年度としては必ずしも楽 観できる状況ではない」と述べた。

NTTの株価終値は前日比7000円(1.3%)高の56万4000円。

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