JT:今まで通り安全対策を強化-中国でもギョーザ中毒発生

JTの古谷貞雄取締役兼常務執行役員・食品 事業本部長は6日、都内で開かれた商品説明会で記者団に対し、中国国内でも 「天洋食品」製のギョーザ中毒事件が発生したとの報道について、「報道を見て われわれも初めて知った」と述べ、今まで通り安全対策を強化しリスク低減の徹 底対策に努めるとの考えを示した。

中国製冷凍ギョーザの中毒事件の影響で、JTは第1四半期(2008年4- 6月)の連結決算で、飲料を含めた食品事業の営業損益が27億円の赤字(前年 同期は13億円の黒字)に転落した。冷凍ギョーザの売り上げが減少したほか、 冷凍食品事業の安全対策に伴うコスト増加がかさんだため。家庭用は前年同期 と比べ7割減に落ち込んだまま。業務用と合わせた冷凍食品全体の売り上げは 同ほぼ半減している。

6日付の読売新聞朝刊は、中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、製造元の中国 河北省石家荘の「天洋食品」が事件後に中国国内で回収したギョーザが流通し、 このギョーザを食べた中国人が有機リン系殺虫剤メタミドホスによる中毒症状 を起こして、重大な健康被害が出ていたことがわかった、と伝えた。関係筋が 5日明らかにしたという。

同紙によると、これまで日中双方の警察当局がそれぞれ自国内でのメタミ ドホスの混入を否定してきたが、中国国内で同様の事件が発生したことにより、 中国での混入の可能性が強まった。日本政府は今後、中国公安省に事実確認を 要請するとみられ、日中両国の捜査協力がようやく本格化する可能性が出てき たとしている。