米ニューズ4-6月:27%増益-DVD販売や株式売却益など寄与(2)

メディア王ルパート・マードック氏率いる米 ニューズ・コープが5日発表した2008年4-6月(第4四半期)決算は、前年 同期比27%の増益となった。DVD(デジタル多用途ディスク)販売や新聞部 門が好調だったほか、テレビガイド出版社ジェムスターTVガイド・インターナ ショナルの保有株売却益が寄与した。

ニューズ・コープの発表資料によれば、純利益は11億3000万ドル(1株当 たり43セント)となり、前年同期の8億9000万ドル(同28セント)から増加。 一部項目を除いた1株利益は35セントと、ブルームバーグ・ニュースがまとめ たアナリスト15人の予想平均(34セント)を上回った。売上高も市場予想を上 回り、前年同期比17%増の85億9000万ドルとなった。

売り上げ増には、米紙ウォールストリート・ジャーナルの買収やフォック ス・ニュースの加入料引き上げ、映画「JUNO/ジュノ」などのDVD販売が 寄与した。マードック氏は7月、米経済について自らは「非常に弱気」だが、エ ンターテインメント業界は「好調」との認識を示した。

BMOキャピタル・マーケッツのアナリスト、ジェフリー・ログスドン氏 (ロサンゼルス在勤)はブルームバーグラジオとのインタビューでニューズ決算 について、「われわれが直面している現在の環境では、非常に良い数字だった」 と指摘。衛星とケーブル事業は「特に好調だ。映画事業にとっても素晴らしい四 半期となった」と語った。

ニューズのクラスA株の株価は時間外取引で一時14セント安の14.60ドル を付けた。通常取引終値は66セント高の14.74ドル。年初来では28%下落して いる。

マードック氏は電話会議で、具体的な名指しは避けながらも、同社がケーブ ルテレビ(CATV)大手ケーブルビジョン・システムズのケーブルチャンネル の「適正価格」での買収を検討する可能性があると示唆した。ケーブルビジョン はこの日、CATV事業を分離独立させる可能性があると表明した。

第4四半期の営業利益は前年同期比21%増の14億8000万ドルとなった。 デービッド・デボー最高財務責任者(CFO)が電話会議で明らかにしたところ によれば、土地の売却益など一時項目を除けば9%増益。同CEOはまた、09 年6月期の営業利益について、08年6月期の51億3000万ドルから4-6%増 えるとの見通しを示した。