米自動車大手3社、確率95%超でいずれかがデフォルトか-CDS分析

クレジット・デフォルトスワップ(CD S)に基づくウニクレディトの分析によると、ゼネラル・モーターズ(GM) とフォード・モーター、クライスラーの米自動車メーカー大手3社のいずれか が5年以内にデフォルト(債務不履行)する可能性は95%超となっている。

ウニクレディトのデータによると、GM債1000万ドル(約10億8000万 円)の保証コストは過去最高の当初支払い470万ドル+年50万ドルと、デフォ ルトの確率84%を示唆する水準となった。フォード債のCDSはデフォルト確 率75%を示唆している。両社にクライスラーを加えた3社のいずれかがデフォ ルトに陥る確率は95%を超えるという。

GMが先週発表した四半期決算は創業以来3番目の規模の赤字だった。フ ォードは売れ筋車種の2工場を閉鎖すると発表。7月の米自動車販売は13%の 減少だった。クライスラーは今週、300億ドルの融資枠契約の一部を更新でき なかった。

ウニクレディトの信用戦略責任者、ヨッヘン・フェルゼンハイマー氏は、 「いつ何時デフォルトが起こっても不思議はない」として、CDSによる「保 証コストの水準はビッグスリーのいずれかが連邦破産法11条の適用を申請する 可能性が100%に近いことを示唆している」と述べた。

同氏によると、保証コストがあまりにも高くなったため、3社すべてのC DSを売った売り手は仮に3社のうち2社が破たんしても利益が出る。この見 方は、3社の債務、合計3000万ドルを5年間保証するCDSの価格が1800万 ドルで、想定回収率が少なくとも25%との想定に基づく。

同氏は、1社のみに賭けることはできないが、業界全体ならば問題がない として、「米政府が3社すべてを破たんさせることはあり得ない」と説明した。

同氏はまた、3社のうち1社がデフォルトした場合、1兆2000億ドル規模 の債務担保証券(CDO)市場は評価損と損失の波に襲われるだろう言う。G Mとフォードが2005年に投資適格の格付けを失う前に組成されたCDOの 80%超には両社債のCDSが組み込まれていると同氏は指摘した。