富士通:携帯で初の海外進出へ、3.9世代で基地局とセット-野副社長

IT(情報技術)サービス国内最大手富士通の 野副州旦社長は5日、就任後初の経営方針説明会で、携帯電話端末で初の海外市場 進出を目指す考えを明らかにした。従来はNTTドコモ向けに国内市場で展開して きたが、2010年以降に世界で順次サービスが始まる3.9世代(3G)と呼ばれる 次世代技術の普及に合わせて基地局とのセットで販売する方針だ。

野副氏は、現在の国内の稼ぎ頭であるソフトサービス事業は「海外にそのまま 持っていっても通用しない」と指摘。ハードウエアはソフトサービスに比べ収益が 低いものの、「07年度はパソコンと携帯で600億円近い営業利益を挙げた。これ をさらに強くすることを最初に考えるべきで、大きな武器になる」と語った。

さらに海外に投入するのは携帯端末単体ではなく、「LTE用基地局などと抱 き合わせの商品かと思う」として、3.9世代の国際標準規格「LTE」とセットで 販売する意向を示した。手法としては、国内で強い関係にあるドコモと組むことが 「意義がある」と述べ、具体的な戦略は今後ドコモと協議を進めたいとしている。

ドコモは、ハワイ、グアム、東南アジアなどの通信事業会社に出資済み。LT Eに対応した通信機器は、基地局を富士通やNECが、携帯電話は富士通、NE C、パナソニックモバイルコミュニケーションズの3社がドコモ向けに開発してい る。

世界の携帯電話市場は、ファインランドのノキア、韓国のサムスン電子、米モ トローラ子など海外勢が圧倒しており、日本企業の存在感は薄い。第3世代(3 G)までの携帯電話端末で海外に進出したNECや三菱電機などは大幅な赤字を計 上して撤退した経緯もある。

富士通株の終値は前日比1円(0.1%)高の755円。

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