大手3行4-6月期決算:景気減速が直撃、2行は純利益が半分以下に

大手3行・グループの2008年4-6月 決算が5日、出そろった。不良債権処理額が大幅に増加した三井住友フィナ ンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループの最終利益は前年 同期と比べ半分以下となったほか、増益を確保したみずほフィナンシャルグ ループも本業のもうけを示す業務純利益は減少するなど、全体にさえない決 算となった。

与信費用が倍に膨らんだ三井住友の連結純利益は、前年同期比51%減の 581億円。三菱UFJも66%減の512億円だった。みずほの不良債権処理費 用は減少したが、中小企業向け引当金は増加している。前の年に好調だった 投資信託販売が、株価の低迷で振るわなかった影響もあり、手数料収益は3 行ともマイナスだった。

民間信用調査機関の東京商工リサーチが7月8日に発表した6月の企 業倒産状況では、全国企業倒産件数が6月としては5年ぶりの高水準となる など、銀行の収益圧迫要因が顕著であることが示唆された。

また、米サブプライムローン関連損失は前期の3行合計8980億円に比 べ減少したものの、みずほが270億円、三井住友が100億円、三菱UFJが 160億円を計上するなど、長引く金融市場の混乱から脱し切れないでいる。

クレディ・スイス証券の伊奈伸一リサーチ・アナリストは手数料収入の 減少は想定内だったものの、与信コストが予想外に重く、最終利益を大きく 押し下げたと指摘。「3行の決算は想定以上に悪い。中小企業の景況感悪化 は想像以上だが、地方金融機関に比べ、中小企業の比率が低いメガバンクで この数字というのは印象が悪い。銀行業界全体に不透明感が高まった」と総 括した。

今回の決算は、銀行の与信費用とサブプライム関連損失の動向に注目を 集める結果となった。伊奈氏は、第2四半期のポイントとして「与信コスト は第1四半期も含めて査定し直し、より実績率を反映した数字が出てくる特 徴があるだけに、通期を占う上でも重要」と述べている。サブプライム関連 損失に関しては「第1四半期では3行とも踏み込んだ処理をしていない」と 指摘したうえで、9月末までの市況によってはさらに損失が膨らむ可能性が あるとの見方を示した。

【大手3行の4―6月業績】

純利益 業務純益 サブプ損失 三菱UFJ 512(-66%) 2630(-26%) 160 みずほ 1330(+14%) 1270(-24%) 270 三井住友 581(-51%) 1561(-30%) 100 *T

注)単位:億円、カッコ内は前年同期比%、預貸金利ざやは前年度下期との 比較。サブプ損失は、サブプライム関連損失

-- Editor:Hidekiyo Sakihama

Philip Lagerkranser +852-2977-6626   lagerkranser@bloomberg.net

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