仏ソシエテ4-6月:63%減益、サブプライム評価損で投資銀赤字(3

フランスの銀行2位、ソシエテ・ジェネラル が5日発表した2008年4-6月(第2四半期)決算は、前年同期比63%減益 となった。米サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)関連の評 価損で投資銀行事業が赤字となった。

純利益は6億4400万ユーロ(1株当たり1.11ユーロ)と、前年同期の17 億4000万ユーロ(同3.97ユーロ)から減少。ブルームバーグ・ニュースがま とめたアナリスト13人の予想中央値は5億5000万ユーロだった。

投資銀行部門の損益は1億8600万ユーロの赤字。クレジットデリバティブ や金融保証会社(モノライン)の保証付き証券の評価額引き下げが響いた。赤 字はアナリスト予想の2億6400万ユーロよりも小幅に収まった。評価損は5億 8000万ユーロと、1-3月(第1四半期)の12億ユーロから縮小した。

5月に就任したフレデリック・ウデア最高経営責任者(CEO)は、トレ ーダーの未承認取引による49億ユーロ(約8200億円)の損失から半年後の現 在、信用危機への対応にも追われている。同CEOは「厳しい環境が続くと見 込まれる」ものの、「堅固」な資本基盤を生かしていくと表明した。

ナティクシス・セキュリティーズのアナリスト、パスカル・デック氏は「評 価額引き下げのペースは鈍化した」として、「安心した」と話した。

ソシエテ株は一時、前日比4.5%高となった。パリ時間午前9時43分(日 本時間午後4時43分)現在、2.39ユーロ(4%)高の61.89ユーロ。年初来 の下落率は33%。

投資銀行部門

ソシエテは5月、米証券大手ベアー・スターンズの元幹部ミシェル・ペレ ティ氏を投資銀行責任者に指名した。7月には内部管理の不行き届きを理由に フランスの銀行監督当局から400万ユーロの罰金を科され、向こう2年で少な くとも1億ユーロを投じてリスク管理手順を改善する計画だ。

発表によると、投資銀行部門は6月末時点に、住宅ローン関連証券をネッ トで19億ユーロ相当、商業用不動産ローン関連証券を15億ユーロ相当保有し ていた。モノラインの保証付き証券関連リスク資産はネットで6億ユーロ。同 資産では既に12億ドルの評価損を計上した。スーパーシニア格付けのサブプラ イム債務担保証券(CDO)保有高は27億8000万ユーロ。

6月30日時点の中核的自己資本(Tier1)比率は8.2%と、3月末の 8%から上昇。同社は07年10-12月(第4四半期)が33億5000万ユーロの 赤字となり、今年3月に55億ユーロの増資を実施した。

資産運用部門の第2四半期利益は52%減の1億3800万ユーロ。6月末時 点の運用資産は前年同期比で18%減の3810億ユーロだった。国内の個人向け 銀行事業の利益は11%減の3億2800万ユーロ。08年の同事業の収入は1-2% 増を見込んでいる。海外のリテール(個人向け)事業の利益は42%増え2億3800 万ユーロ。チェコ共和国やロシア、ルーマニアが寄与した。