ソフトバンク:4-6月営業益は8.1%増、携帯が改善-割賦浸透(3)

国内通信3位のソフトバンクが5日発表し た第1四半期(2008年4-6月)連結決算は営業利益が過去最高となった。稼 ぎ頭である携帯電話事業の損益が割賦販売の浸透で改善したことが寄与した。 市場予想はわずかに下回った。

営業利益は前年同期比8.1%増の851億円。ブルームバーグ・ニュースが まとめたアナリスト4人の予想中央値は861億円だった。売上高は、買い替え サイクル長期化による販売台数減に加え、通話料割引の影響もあって同2.4% 減の6473億円。予想中央値は6561億円だった。

純利益は、有価証券売却益などがあった前年の反動で同23%減の194億円。 業績見通しは公表していないが、孫正義社長は会見で、今期(2009年3月期) も黒字を継続できると説明した。配当は前期と同額の期末2円50銭とするこ とも発表した。

ソフトバンクは、導入後1年間は営業損益に前年同期比プラスに寄与する 携帯端末の割賦販売を他社に先駆けて06年秋に導入。三菱UFJ証券の森行 眞司アナリストは、2年近く経過すれば押し上げ効果が薄まるため、「市場で は反動による営業減益予想もあった」として、増益確保を評価した。

解約率が低下

携帯事業は、売上高が同4.9%減の3726億円だったのに対し、営業利益は 同1.7%増の443億円。通話料割引や買い替え台数の34%減などによる減収を、 解約率の低下や販売コストの抑制で補った。割賦販売は解約防止に効果があり、 解約率は前年同期の1.46%から0.98%に低下。新規契約獲得コストは1人当 たり3万5600円で4900円増加したものの、買い替え台数が急減したため逆に 販促費用の増加を抑える形となった。

主要指標であるARPU(契約1件当たりの月間収入)は4180円と、前 年同期から820円低下。国内最大手NTTドコモの5890円や同2位KDDI の5900円に比べ見劣りする。孫氏はARPUは端末代金の割賦分1390円を加 えれば5570円で、実質的には低くないと強調した。

他の事業では、ADSL(非対称デジタル加入者線)などインフラ事業や、 グループ会社のヤフーが手掛ける広告などの「インターネット・カルチャー事 業」は増益を確保。固定通信事業も小幅ながら黒字に転じた。孫氏によると、 今期の投資額は前期並みの2800億円程度で、うち携帯向け投資は2200億円程 度の見込み。下期に3.5世代携帯の通信性能拡充の投資が集中するという。

アイフォーン、6日から予約可能に

ソフトバンクは同時に、7月11日に発売した米アップルの携帯電話端末 「iPhone(アイフォーン)」について、最低で一律月7280円必要だっ た料金体系を改定し、データ利用が少ない場合は2990円から使えるコースを、 8月利用分から導入すると発表した。孫氏によると新料金体系は、若年者や高 齢者のニーズに応えるためという。

また、これまで受け付けていなかった予約も、システム面の対応が整った ことから6日から始める。法人販売も月内に始めるという。アイフォーンの販 売状況は明らかにしていない。

ソフトバンクの株価終値は前日比47円(2.4%)安の1936円。

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