荏原株が過去30年で最安値、ドイツ発電プラントで再度損失を計上

総合ポンプメーカー大手の荏原の株価が急 落。ドイツの廃棄物発電プラント建設でコスト負担が想定を上回り、再度の損 失引当金を計上すると4日の取引終了後に発表した。会社側の業績予想に対す る信頼感が後退する中、ドイツ証券やCLSAアジアパシフィック・マーケッ ツなどが投資判断を引き下げており、先安不安が強まっている。

この日は一時、前日比62円(20%)安の247円まで売り込まれ、年初来 安値を更新。ブルームバーグ・データが収録している1974年9月以降の荏原 株の長期チャートを見ると、76年11月22日に250円という安値があったが、 今回はこれを下回り、過去30年あまりで最も安い水準に沈んだ。

荏原は4日、ドイツの廃棄物発電プラント建設の人件費や資材費など費用 が50億円膨らむことを理由に、2009年3月期の業績予想を修正すると発表し た。連結純利益予想は、前期比80%減の15億円に減額。従来計画は45億円を 見込んでいた。

ドイツ証券では4日付で、荏原の投資判断を「ホールド」から「売り」に 引き下げた。担当の諸田利春アナリストは投資家向けメモで、同プラントで前 期に120億円の引当金繰入損があり、再度の引き当てを計上したことで、 「2010年3月期に予定される引き渡しに向けて懸念が残る」としている。さら に、会社に対する信頼が回復していないことや市場のリスク許容度などを考慮 し、目標株価を350円から250円に下方修正。250円は、実績1株純資産358 円に対し、過去に最も低かったPBR水準0.68倍を参考に算出した。

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