【今日のチャート】米自動車会社のもうけの構造骨抜き-ガソリン高で

米大手自動車メーカーが財務面で厳しい状 況に追い込まれている主な原因は、フルサイズのピックアップトラックや大型 のスポーツ型多目的車(SUV)など最も利益率の高い車種の販売が大きく落 ち込んでいることだ。

米自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーター、ク ライスラーは、ライトトラック1台当たりの税引き前利益が1万ドル(約108 万円)以上という良い時代もあった。

リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの株式アナリスト、ブライアン ・ジョンソン氏は、米大手自動車メーカーの「もうけの出る構造は骨抜き状態 となっている」と指摘。「GMのSUV『シボレー・サバーバン』やフォード のピックアップトラック『Fシリーズ』、クライスラーのピックアップトラッ ク『ダッジ・ラム』は業界の大黒柱だった」と指摘する。

きょうのチャートは、ガソリン価格の高騰と反比例してそうした車種の販 売が減少している様子を示している。

ライトトラックの月間販売台数は2005年7月に110万台でピークを付け た。当時の無鉛ガソリン価格(平均)は1バレル=2.28ドルだった。それ以 降、ガソリン価格は1ガロン当り約4ドルに上昇した。その3年間にライトト ラックの販売は約半分に落ち込み、今年7月は51万2841台となった。消費 者はより小型で燃費の良い車種を選択するか、購入を先送りしている。

日本や欧州の自動車会社は米国での販売に占めるライトトラックの比率が 低いため、米国のメーカーほど燃料費高騰の影響を強く受けてはいない。