【個別銘柄】オリクス、アイン、荏原、大和シス、イトーキ、フジクラ

5日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは次の通り。

オリックス(8591):3.7%高の1万5230円と4営業日ぶり反発。クレデ ィセゾン(8253)と経営統合交渉を進めていることが明らかになったと、5日付 の日本経済新聞朝刊が報道、来年秋の実現を目指すという。業界再編による経 営効率化を期待した買いが優勢となり、クレセゾンも12%高の2350円。ただ オリックスは、同報道に対し「メリットのある提携についてはその可能性を含 め継続的に意見交換をする良好な関係」としながらも、「決定された事実はな い」とコメントした。

アインファーマシーズ(9627):ストップ高となる17%高の2030円。セ ブン&アイ・ホールディングス(3382)と業務提携すると、5日の日経新聞朝 刊が報道。同紙によると、7&iのショッピングセンター(SC)にアインの 店舗が出店、医薬品仕入れなどを共通化し、7&i傘下のイトーヨーカ堂で販 売を拡大する。報道に対しアインは、「検討しているのは事実だが、正式に決 まっているものではない。決定次第、速やかに公表する」とコメント。7&i も「まだ機関決定していない」(広報担当者の宮地信幸氏)とした。7&i株 は4.4%高の3550円。

荏原(6361):18%安の254円と急落し、東証1部の下落率トップ。2009 年3月期の連結純利益が前期比80%減の15億円にとどまりそうだと前日発表、 従来予想は45億円。ドイツの廃棄物発電プラント建設でのコスト負担が想定 を上回り、4―6月期の営業費用に50億円の工事損失引当金を計上すること が響く。ドイツ証券やCLSAアジアパシフィック・マーケッツなどが投資判 断を引き下げた。

大和システム(8939):ストップ安となる14%安の603円。4-6月期 の連結売上高は前年同期比23%減の68億円、純利益は同84%減の3200万円 と大幅な減収減益となった。大型商業施設や分譲マンションの新規竣工物件が 少なかったことが響いた。UBS証券では4日付で、投資判断を「買い」から 「中立」に、目標株価を2000円から700円に引き下げている。

ホクト(1379):6.2%高の2910円と急反発。消費者が国産野菜を志向す る流れに乗り、きのこ製品の販売単価が安定。4-6月期(第1四半期)決算 が初めて営業黒字になったことが好感された。

イトーキ(7972):一時13%安の420円まで下げ、2005年1月27日 (418円)以来、約3年半ぶりの安値水準に沈んだ。企業の投資意欲減退を背 景に主力のオフィス関連家具が不振なほか、耐火基準を満たしていなかった製 品の回収費用もかさむとして、2008年6月中間期と12月通期の業績予想を4 日に下方修正しており、収益の先行きを不安視した売り圧力が強まった。

大同メタル工業(7245):6.7%高の512円。海外事業が好調なほか、生 産部門の再編効果も表れるとして、9月中間期の業績予想を増額修正した。中 間期の連結純利益は5億3000万円を見込む。従来予想は2億円だった。

フジクラ(5803):9.8%高の495円と急反発。09年3月期通期の連結純 利益は前期比2.4倍の110億円になる見通し。海外子会社の業績改善が進み、 税金費用が当初予想ほど出ないとみて10億円上方修正した。一方、4-6期 の連結純利益は前年同期比19%減の20億円。資材価格の高騰でケーブル・機 器関連事業の収益が落ち込み、税制改正による減価償却費の増加も響いた。

オークマ(6103):5.7%安の783円と大幅続落。クレディ・スイス証券 が4日付で、投資判断を弱気の「アンダーパフォーム」に設定した。目標株価 は620円としている。

資源株:国際石油開発帝石ホールディングス(1605)が4.1%安の98万 4000円と、半年ぶりの100万円割れ。昭和シェル石油(5002)や三菱商事 (8058)も安い。4日のニューヨーク原油先物9月限は前週末比2.95%安の 1バレル=121.41ドルと反落。5月以降初めてバレル当たり120ドルを割る 場面もあった。熱帯性暴風雨「エドゥアルド」がテキサス州沿岸に迫っている が、進路は海洋油田設備の大半を外れるとの観測が広がった。関連業種に収益 懸念が強まる格好に。

ソニー(6758):3%高の4120円と3営業日ぶり反発。リチウムイオン 電池の生産能力増強を目的に、2010年度までの3年間に約400億円を投資す る。ソニーエナジー・デバイスの本宮・栃木両事業所の新棟建設と生産設備増 設を行う。

宇部興産(4208):4.7%高の379円。自動車部品や包装フィルムなどの 原料として使われるカプロラクタム製品やナイロン樹脂などが好調で、4-6 月期の連結純利益は前年同期比43%増の64億9900万円となった。

スズケン(9987):4.7%高の3780円。日興シティグループ証券が4日付 で、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。

ディー・エヌ・エー(2432):3%安の49万円で午前終了。一時48万 4000円まで下げ、年初に付けた年初来安値(48万6000円)を約7カ月ぶりに 更新した。みずほ証券が4日付で、投資判断を「1(強い買い)」から「2 (買い)」に、目標株価を91万円から60万8000円に引き下げた。

富士フイルムホールディングス(4901):3.7%安の3150円と4日続落。 ゴールドマン・サックス証券が4日付で、投資判断を「買い」から「中立」に、 目標株価を4800円から4100円に引き下げた。堀江伸アナリストは、一部事業 の業界環境や競争環境の悪化から今期業績計画の未達の可能性が高まり、割安 感が薄まるなどと指摘している。

いすゞ自動車(7202):3.9%安の394円。第1四半期(4-6月)連結 決算は、増収ながら大幅減益となった。資源・新興国を中心にトラック販売が 増えたが、円高、新型車の設備関連費用や原材料高が響いた。

大林組(1802):1.4%安の419円と続落。第1四半期(4-6月)の連 結純利益は前年同期比58%減の12億3700万円。前年同期に不動産販売が好 調だった反動が出た。09年3月期の連結純利益予想は前期比13%増の210億 円と従来計画を据え置いた。

キリンホールディングス(2503):3.2%安の1611円と反落。6月中間期 の連結純利益が前年同期比4.8倍の811億円だったと前日に発表。協和発酵工 業(4151)の連結化などが貢献した。ただ、キリンビバレッジ、豪州ナショナ ルフーズの業績予想の減額に伴い、今期(08年12月期)の連結純利益予想は 1240億円(従来予想1300億円)へ下方修正した。

日本曹達(4041):2%高の465円と続伸。穀物市況の高騰を背景に飼料 添加物「メチオニン」や殺虫剤「モスピラン」などが海外を中心に伸長、9月 中間期の連結営業利益は前年同期比13%減の30億円になる見通しと発表した。 従来予想は3億円だったため、27億円の増額修正となる。

ファーストリテイリング(9983):取引開始直後に0.5%高の1万2830円 と前日付けた年初来高値に並んだが、徐々に売りに押される展開。午前終値は 6%安の1万2000円。国内ユニクロ事業の7月の既存店売上高は前年同月比 11%増と3カ月連続で前年実績を上回った。昨年に比べて気温が高く、雨も少 なかったことから、ドライ商品やキャミソールなどの商品群が伸びた。

酉島製作所(6363):4.4%高の2270円と反発。4-6月期連結純利益は 前年同期比2.5倍の4億4400万円となった。官公需や国内民需の受注は減少 したものの、海外需要先の受注の伸びがそれらをカバーした。通期純利益計画 に対する第1四半期の進ちょく率は25%。

ライオン(4912):4.3%高の505円と反発。6月中間期の連結営業利益 は前年同期比3.9%増の25億2600万円。原材料価格が上昇したものの、製造 原価の低減などのコスト削減効果が寄与した。ただ、持分法による投資利益の 減少が響き、純利益は同18%減の15億3600万円にとどまった。

日本パーカライジング(4095):1.9高の1587円と反発。4-6月期の連 結純利益は前年同期比10%増の19億200万円と伸びた。主力の薬品事業が鉄 鋼向けの拡大で順調だったことに加え、装置事業、加工事業もそろって増収増 益となった。通期純利益予想に対する第1四半期の進ちょく率は23%。

丸文(7537):2.9%安の594円と4日続落。ゲーム機向けや携帯電話向 けの半導体が減少し、デバイス事業の営業利益が低迷。4-6月期の連結純利 益は前年同期比85%減の8200万円と落ち込んだ。通期純利益計画に対する第 1四半期の進ちょく率は4.2%にとどまる。

ユナイテッドアローズ(7606):0.7%高の728円。7月の既存店売上高 は前年同月比4.9%増加した。セールの開始が6月から7月になった店舗が多 く、7月初旬にピークを迎えたことが寄与した。

スタジオアリス(2305):3.5%安の1533円と反落。6月中間期の連結純 損失は11億3400万円となり、前年同期(8億9800万円の損失)に比べて損 失額が膨らんだ。ただ、撮影件数増加、デジタル化に伴う原材料費の低減など から、当初の計画(14億円の損失)に比べると損失額は改善した。

日本コンピュータシステム(9711):ストップ高となる基準値(501円) 比100円高の601円で買い気配。MBO(経営陣による企業買収)で株式を非 公開化する。三菱UFJ証券などが設立した投資会社パレス・キャピタル・パ ートナーズが買収目的会社を通じて1株630円で8月5日から9月17日まで 株式公開買い付け(TOB)をかけ、最大24億円強で日コンピュの自社株を 除く全株式を取得する。

アスコット(3264):きょうジャスダック市場に新規上場。午前9時26 分に公募価格(650円)を7.7%下回る600円で初値を付けた。同社は分譲マ ンションの企画開発、賃貸マンション、オフィスビルなどの不動産開発事業を 展開。ブックビルディングの仮条件(650-750円)の下限で公募価格も決ま るなど、市況低迷を背景に不動産株への投資を控えたい向きが多く、午前終値 は530円。

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