シスメクス株が急反発、北米シェア高まり利益率向上-業績上振れ期待

臨床検査機器などの製造・販売を手掛ける シスメックスの株価が急反発。中南米を含む米州でシェアを拡大、中国などの 新興諸国においても売り上げを伸ばしている。海外比率の上昇や製品ミックス の改善で第1四半期(4-6月)の利益率が高まったため、2009年3月期の業 績上振れを期待した買いが入った。

この日は買い気配で取引を開始、午前9時10分ごろに前日比3.2%高の4500 円で寄り付いた。その後も大口の買い注文が相次ぎ、一時は同270円(6.2%) 高の4630円まで買い進まれ、1月26日以来、約半年ぶりの高値を付けた。上 昇率が6%を超えるのは今年2度目(取引時間中の上昇率トップは2月14日の

7.0%)。

利益率が改善

シスメクスが4日の取引終了後に公表した第1四半期決算によると、本業 のもうけを示す連結営業利益は前年同期比18%増の20億円で、会社計画を上回 った。粗利益率が3.7ポイント改善した影響で、営業利益率が7.7%と前年同期 に比べ0.5ポイント向上した。

連結売上高は同11%増の262億円。日本が同9%増の69億円と好調を維持 したほか、海外売上高比率が73.3%から73.7%に0.4ポイント高まった。地域 別売上高は、米州が同22%増の59億円、欧州が同4.6%増の98億円、中国が 同4.4%増の19億円。特に米州が会社側の想定を上回ったという。

会社側の09年3月期の業績予想は、連結売上高が前期比6.6%増の1180億 円、営業利益が同6.4%増の160億円。同社IR広報グループの岡田紀子課長は 予想値据え置きの理由について、「第1四半期は機械の売り上げが小さく、修 正するには時期尚早と判断した」と説明していた。

野村証券金融経済研究所の渡邊未奈アナリストは、「円高にも関わらず大 幅な増収増益を達成しており、業績は非常に順調」と指摘し、09年3月期の連 結営業利益予想を167億円から170億円に引き上げた。新しい今期1株利益(E PS)予想は205円80銭。投資判断は「買い」を継続した。

同研究所はシスメクスの向こう3年間のEPS成長率を17%と試算、「医 療機器メーカーの平均PER(株価収益率)にプレミアムを乗せた25倍まで評 価余地がある」(渡邊氏)とみている。

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