クレセゾンとオリックス株が急騰、統合報道受け業界再編期待強まる

流通系カード大手のクレディセゾンの株価が 急騰。午前9時16分から売買が再開された後は買い気配で始まり、寄り付き後 は一時前日比305円(15%)高の2400円まで上げた。総合金融サービス大手の オリックスと経営統合に向けた交渉を進めている、と5日付の日本経済新聞朝刊 が報じたことを受け、業界再編による経営効率化への期待が広がっている。

オリックス株も一時1060円(7.2%)高の1万5750円と大幅反発。消費者 金融株も含め、ノンバンク業界は全面高になっており、東証業種別指数のその他 金融は一時4.8%高まであり、午前10時38分現在では33業種中、上昇率で3 位となっている。

岡三証券の服部実アナリストは、「貸金業法の改正や過払い金返還などの逆 風が続くノンバンク業界だけに、久々の明るい報道がされたことで、市場に業界 再編の期待が高まった」と指摘した。

オリックスとクレセゾンは報道内容を否定。オリックス広報部の藤井茂氏は、 「一部事業の提携や統合についてはこれまでもあったし、話をしている」としな がらも、「報道にあったように、全体が統合に向けて交渉しているという事実は ない」と説明した。クレセゾン広報室の横溝彩氏は、「経営者同士で意見交換は しているが、統合に向けた話し合いはしていない」と述べている。

また両社は、共にメリットのある業務提携については「継続的に意見交換を する良好な関係」としながらも、「当社として決定された事実はない」とのコメ ントをそれぞれ発表した。両社は2004年から個人向け自動車リース事業において 業務提携している。

日経報道によると、リースや不動産など法人ビジネスを得意とするオリック スと、個人向けカード大手のクレセゾンが統合交渉を行っていることが分かった。 統合すれば、総資産で約11兆5000億円と群を抜く規模の「総合ノンバンク」に なるという。岡三証の服部氏は、「報道が事実かどうかは別としても、個人、法 人でトップクラスの会社同士だけに、明るい材料ととらえられた」と見ていた。

報道を受けて、オリックス株とクレセゾン株は午前8時20分から売買が一 時停止されていた。

--共同取材:伊藤 小巻 河元 伸吾 日向 貴彦  Editor:Shintaro Inkyo

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