6月ユーロ圏生産者物価:前年同月比8%上昇-過去最高の伸び(2)

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット) が4日発表した6月のユーロ圏生産者物価指数は、前年同月比8%上昇し、1990 年の統計開始以来で最も高い伸びとなった。インフレ加速と景気減速に挟まれた 欧州中央銀行(ECB)のジレンマが強まりそうだ。5月は7.1%上昇だった。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト27人の調査の中央値で は、6月は前年同月比7.9%上昇が見込まれていた。6月の指数は前月比では

0.9%上昇だった。

ユーロ圏のインフレ率はECBが目安とする2%を若干下回る水準の倍とな っており、それが景気に影響し始めるとの懸念から、同中銀は先月、政策金利を 7年ぶりの高水準に引き上げた。トリシェ総裁は、政策委員会が「物価安定の達 成のため、今後適切な措置を取っていく」との見解を示した。

インベステック・セキュリティーズのエコノミスト、フィリップ・ショー氏 (ロンドン在勤)は「ユーロ圏の製造業者は、食品値上がりとエネルギーコスト 上昇を価格に転嫁できている」と指摘した上で、「それが生産者物価に反映され つつある。現時点では利下げの可能性がない一方で、われわれは物価上昇による 景気への打撃を防ぐことを狙った利上げの呼び掛けに対し、同様の注意を払って いる」と述べた。

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