カナダ・ドルは09年末までに最大17%下落も-米経済の影響免れず

為替トレーダーらはカナダ経済について、 原油や銅、木材など同国の豊富な資源にもかかわらず、結局のところ米国とそ れほど違いはないのかもしれないと認識し始めている。

カナダ・ドルは昨年、米ドルに対し、1976年以来で初めて1米ドル=1カ ナダ・ドルの等価水準に達したが、トレーダーらは現在、カナダ・ドルが2009 年末までに最大で17%下落すると予想している。

カナダ・ドルは07年に17%上昇した後、景気が鈍化し過去1カ月で原油 価格が18%下落するなか、08年は2.8%下落。主要16通貨のうち同通貨に加 え、ニュージーランド(NZ)ドル、韓国ウォン、南アフリカ・ランド、英ポ ンドの5通貨が対米ドルで値下がりしている。

スコシア・キャピタルの為替トレーディング担当ディレクター、スティー ブ・バトラー氏(トロント在勤)は「エネルギーや一部商品相場が好況だった ことから、カナダは今回の景気下降局面をうまく乗り切れるとの見方が多かっ た」と指摘。その上で「市場はカナダ経済に悲観的な観測を示しており、その ため多くの人が従来の見方の見直しを余儀なくされている」と語った。

カナダ統計局の先週発表によれば、天然ガスの生産鈍化と乗用車の減産が 響き、5月の同国成長率は前月比0.1%減となった。ブルームバーグがまとめ たエコノミスト24人の予想中央値では同0.2%増が見込まれていた。

カナダ・ドルの先週の終値は1米ドル=1.0272カナダ・ドル。昨年11月 7日に1950年以来の高値(0.9058カナダ・ドル)に達して以来、13%下げ ている。

ブルームバーグがストラテジスト30人を対象に実施した調査の予想中央 値では、カナダ・ドルは今年12月末までに1.05カナダ・ドル、10年初めま でに1.09カナダ・ドルに下落が見込まれている。リーマン・ブラザーズ・ホー ルディングスが最も弱気な見通しで、今年1.15カナダ・ドル、09年に1.20 カナダ・ドルに値下がりを予想。07年のブルームバーグ調査で最も正確な予想 を示したBNPパリバは今年の相場を1.12カナダ・ドルと見込んでいる。