7&i株が52週高値、金融事業の好調を評価-セブン銀の四半期好決算

【記者:鷺池 秀樹】

8月4日(ブルームバーグ)国内流通グループ大手のセブン&アイ・ホー ルディングス(7&i)の株価が反発。一時は前日比150円(4.6%)高の3430 円まで上昇し、52週高値を更新した。傘下の銀行子会社「セブン銀行」が1日 に発表した4-6月期(第1四半期)決算内容が良好だったため、グループの 金融事業の収益が会社計画を上回る可能性は高いとみられた。

セブン銀行の第1四半期純利益は前年同期比46%増の44億円で、上半期計 画(76億円)に対する進ちょく率は58%となった。駅や病院などにもATM(現 金自動預払機)の設置を拡大、1台あたり平均利用件数が増加し、手数料収入 が増えた。

JPモルガン証券の朝永久見雄シニアアナリストは4日付の投資家向けメ モで、「同社(7&i)の金融セグメントは大幅な計画上振れで推移している とみられる」と指摘、7&iの投資判断「オーバーウエート」を据え置いた。

ブルームバーグ・データによると、同社株をカバーするアナリスト14人の 今期1株利益(EPS)予想の平均は152円12銭。会社側の147円03銭を若 干上回るとみる向きが多い。アナリストのEPS予想平均で算出した1日終値 の株価収益率(PER)は21.6倍。06年3月以降のPER変動レンジの15- 49倍(平均は29倍)の下限に近いため、買い戻しが入っているようだ。

ブルームバーグによると、日証金ベースの信用取引動向は、1日に売り残 が前日比28%減の58万株に急減する一方で、買い残は同2%減の3万4800株 と横ばい圏で推移しており、売り方のポジション調整が行われているもよう。 このほかマネーフロー分析(GM)機能で同社株への大口投資家の注文状況を 見ると、ブロックトレードは約600億円の買い越しで、小口注文(非ブロック トレード)の約90億円の買い越しと合わせ、幅広い投資家層から買いが入って いるといえる。