アルミ相場は回復へ-天然ガス価格上昇が生産圧迫、供給不足の予想も

過去3週間で12%下落したアルミニウム相 場は、回復に向かう可能性がある。

天然ガス価格の上昇が、アルミ生産を圧迫しつつある。アルミ生産は既に、 航空機や飲料缶向けなどの需要に追いついていない状況にある。アラブ首長国 連邦(UAE)のアブダビやバーレーンは精錬所計画を中止し、中国の工場は 生産を削減している。米アルコアはテキサス州の生産施設の稼働停止を予定し ており、南アフリカで12万トン相当の生産が見送られる見通しだ。シティグル ープとドイツ銀行は2010年まで供給不足を予想し、バークレイズ・キャピタル は09年末までにアルミ平均価格が70%上昇すると見込む。

SYWキャピタル・マネジメントのクリス・ウォン氏は「大半の金属に対 し弱気だが、エネルギー価格高騰によりアルミニウムについては最も強気だ」 と述べた。

ペルシャ湾岸地域の電力供給者が用いる天然ガス価格が25%上昇したこと を受け、同地域の政府はアルミ生産について方針を見直してきている。計画が 中止された中東の精錬所が完成していれば、世界の供給は2.8%増えたとみら れる。ただ、そうした計画が実現したとしても、年9%と世界の成長率の2倍 のペースで拡大している需要に生産は追いつかなかったとみられる。

ロンドン金属取引所(LME)のアルミ先物(3カ月物)の1日終値は、 1トン当たり2934ドル。7月11日には3380ドルを付け、過去最高値を更新 していた。アルミはLMEで取引される他の5金属と比べ割安となっている。 アルミの07年までの5年間のリターンは年12%。これに対し、銅は34%、鉛 は42%だった。

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