海運株の下落率大きい、原油反発や円高傾向、BDIの16日続落重なる

【記者:松井 博司】

8月4日(ブルームバーグ):海運株の下げが目立ち、東証業種別33指数の 下落率で鉄鋼に次ぐ2位。一時は5%安の1217.47ポイントと、3月下旬来の安 値水準に沈んだ。相場全体の出来高が少なく、一方通行の値動きになりやすい中、 原油先物価格の反発や為替の円高、ばら積み船運賃市況のバルチック・ドライ・イ ンデックス(BDI)が前週末までに16日続落となるなど、業界の収益環境に は厳しい材料が重なったことが嫌気されている。

個別では、川崎汽船が一時前週末比71円(8.4%)安の770円まで下げ幅を 拡大。商船三井も同61円(4.5%)安の1300円、日本郵船も同37円(4%)安 の880円まで下げ、川崎船と商船三井は東証1部の売買高上位にも並んでいる。

コスモ証券エクイティ部の清水三津雄副部長は、海運株にとって週明けの市 場は悪材料がそろい過ぎていると指摘。「あまり大きくはないが、原油価格がリ バウンドしたことは海運にとってマイナスだし、円高も良くない。このところ上 昇する気配がないBDIも下落している」と話した。BDI指数は1日、前日比

0.7%安の8280ポイントとなり、4月中旬来の安値水準に下がってきている。

また、日興コーディアル証券エクイティ部の西広市部長によると、8月末に ヘッジファンドの決算が控えていることも影響しているもようで、「海運株が銘 柄入れ替えの対象になって、売られている可能性もある」としていた。川崎船の 信用取り組み状況(日証金ベース)を見ると、1日時点で買い残は174万株。直 近ピークの6月13日の254万株からは31%減り、その前のピークである3月17 日の291万株と比べれば、40%減少しており、この間に買い方が持ち高を整理し ている状況がうかがえる。