値上げしてもパンは買います、山崎パン株が大幅反発-中間業績上ぶれ

パン業界トップの山崎製パンの株価が大幅 反発。一時前週末比64円(5.2%)高の1289円と、1999年10月以来の高値を 付けた。小麦など原材料価格の上昇に伴い製品の値上げに踏み切ったものの、 販売数量は伸びており、中間期業績は計画を大きく上回った。一部アナリスト が08年12月期(今期)業績予想を上方修正したこともあり、業績は順調に拡 大していくとの安心感が広がった。

山崎パンが1日に発表した6月中間期の連結決算によると、本業のもうけ を示す営業利益は前年同期比32%増の140億円と大幅に伸び、期初に立てた計 画117億円を上回った。原材料価格の高騰に対応して、07年12月、08年5月 の2度にわたり、価格改定を実施したものの、需要は落ち込まず、食パンや菓 子パン、和菓子など各分野で売上高が増加した。値上げによる利益率の改善で、 パンなどの食品事業の利益が拡大した。

中間業績は上ぶれたものの、会社側は原材料価格の先行きに不確実要素が あるうえ、パン、菓子類の市場動向が不透明とし、08年12月通期の業績予想は 従来計画を据え置いた。営業利益は前期比11%増の230億円を見込む。ブルー ムバーグに登録された証券系アナリスト9人の業績収益予想では、営業利益の 平均は238億円で、会社計画を上回る可能性が高いとみている。

ゴールドマン・サックス証券の田中克典アナリストは1日付の投資家向け のメモで「5月の2度目の値上げ後も売上モメンタムは落ちておらず、6月の 月次の売上高は食パンで前年同月比約8%増、菓子パンで同10%増と好調を維 持している」と指摘。3度目の値上げを行う必要のない第3四半期までは現状 の売上モメンタムが継続するとし、今期営業利益予想をこれまでの239億円か ら265億円に増額した。ディスカウント・キャッシュ・フロー(DCF)法を 用いて算出した目標株価も1100円と、これまでの955円から引き上げた。

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